ハコヅメ〜たたかう！元刑事課女子〜2

夢 ページ9

you side



泣き叫ぶ高校生の女の子。


怒鳴りつけるお母さん。


ヘコヘコ謝ることしか出来ない私。


近づいてくる不気味な男。


_______何も出来なかった私。


もう一度、笑ってくれた女の子。



「もう大丈夫だから、もっと俺を頼れよ。」


優しい言葉をかけて抱きしめてくれる誰か。


この人は誰、？分からない…


・


目を覚ますと医務室の天井。


山田「A、目覚めたのか。」


『山田…』


山田「今日は牧高が送ってくれるらしいから、ここで待ってろ。」


『ありがとう…』


さっきのは夢、？

夢であったことに安心している自分がいる。


・


ＮＯ side


白馬が目を覚ます数分前。

刑事課では…


源「山田、お前もう上がっていいぞ。」


山田「え？」


源「A、送ってやれ。」


山田「源先輩が送ってやってくださいよ。…Aも俺だと大丈夫って言うし、源先輩の方がなんか話すかもしれないんで。」


源「…いや、多分山田の方がAも安心するよ。」


源と山田がどちらが白馬を送るか譲り合っていた。

その時牧高が戻ってきた。


牧高「お疲れ様です、…白馬さん、どうかしたんですか？」


山田「今日川合が聴取した女子高生、Aが聴取するつもりだったんだけど、体調崩しちゃって。」


牧高「え、それって、あの事と関係あるんですか？」


源「多分な、でも俺もまだ引きずってると思わなかったよ…」


牧高「それで、どちらが送るか揉めていると？」


源「あ、うん。いやっ、決して送りたくないわけじゃないからな？」


牧高「分かってますよ、白馬さんが大切すぎるんですよね？」


源 山田「「…」」


牧高「分かりやすすぎです。まぁ、白馬さんは少しも気づいてないし、気づく気配もありませんけど。」


山田「いや、それはそれであんま良くないって言うか…笑」


牧高「とりあえず、今日は私が送ります。女同士の方があの事思い出さないだろうし。」


源「悪いな、ありがとう。」


山田「せめて、藤先輩には頼ってるといいんすけどね…」


牧高「そうですよね…」

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