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「てかなんか今日の飲み会思ったのと違くないですか？」
「え、何が」
「なんか合コンみたい。私もっとワイワイ系かと思ってた」
「まあ…若い人とか多いしこうなるやろ」
新山さんはペーパーをバサバサ取りながら手を拭いている。
「さっき隣のグループがキスがどうのこうのとか話してて生々しかったですもん」
「ピュアか」
「新山さんは好きな人じゃなくてもキスできます？」
私はチークをぽんぽん付けながら話し続けた。
「できるやろ。キスなんてその場の雰囲気とかお酒のノリでできちゃうもんやん」
即答で答えた新山さんに意外性を感じた。
「え！新山さんなんかヤダ！」
「いやそういうもんやろ」
サラッと言い続ける新山さんになんか動揺してしまう。
「じゃー私ともできる？ってなっちゃいますよ」
私はチークを付ける手を止めて笑いながら新山さんを見た。
「できるわ」
私のちょっとしたボケに真剣な顔で返すから少しドキっとした。いつもみたいなノリで、できんわ！とか言うと思ったのに調子狂う。
「え、照れる」
私は少し恥ずかしくなって目を逸らしてしまった。でも新山さんはそんな私に距離を詰めてキスしてきた。
私はびっくりしてすぐに口を離そうと思ったが何故か続けてしまった。
なんで拒否しなかったのか自分でも分からない。新山さんが言ったように雰囲気とかが関係してるのかも。
私が頭の中で言い訳していると舌が入ってきた。私たちは深いキスを少しの間してしまった。
途中、誰かが来る気配を感じたので私は慌てて離れた。
「Aだってできるやん」
新山さんは片足重心で立って腰に手を当てている。何でそんな堂々としてんの？どうでもいいことなのに変に心の中で突っ込んでしまった。
「このこと誰にも言わないでね…！」
私は雑に化粧道具をまとめて逃げるように席に戻った。新山さんと目は合わせてない。なんか恥ずくて無理だった。
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あんこ(プロフ) - あずさん» あずさん！コメントありがとうございます！（ ; ; ）感想とても嬉しいです✨私もあずさんの見抜いて、心ドキドキしながら何回も読んでます✨更新頑張ります！😳 (2月10日 1時) (
レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 夜分遅くに失礼します…！めくるめく日々の更新、楽しみに待ってました。石井さんの登場に心踊ってます。あんこ様のお話の構成、自然な会話が大好きです。どんな結末を迎えるのか一読者としてワクワクしつつ、また最初から読み返そうと思います。更新頑張ってください！ (2月10日 1時) (レス) @page36 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年6月9日 1時
