13.シンプルイヴ ページ27
季節は10月11月と流れあっという間に12月を迎え、クリスマスシーズンになった。ちなみに販売業にクリスマスなんてない。むしろ出勤だ。
「Aは24日仕事？」
「もちろん。山田くんも？」
「俺も仕事。ただ早番だけど」
「私も早番だよー」
「ほんま？そしたら終わったらイルミネーション行かん？」
話を聞くと山田くんは24日早番で25日が遅番らしい。なら24日にクリスマスらしいことをしたいとなったらしく私を誘ってくれた。ちなみに恵比寿ガーデンプレイスに行きたいらしい。あそこイルミネーションあるっけ？と頭の中で記憶を掘り起こす。
「なんか恵比寿綺麗そうやん」
「あーまあ確かに」
混んでそうと思ったけどクリスマスの恵比寿は私も気になるので承諾した。
＊＊＊
24日当日、19時上がりの私達は駅の改札前で合流し恵比寿に向かった。やっぱりというかガーデンプレイスはかなり混んでいた。
大きいクリスマスツリーの前で写真を何枚も撮ったりバカラのシャンデリアをどう上手く撮るか競ったりした。
「シャンデリアすごくない？」
「これいくらぐらいするんやろ」
シャンデリアに夢中な私達はくっつきながら見入る。見終わった後はライトアップされている木の通りを恋人繋ぎしながら歩いた。
「寒いからポッケに手入れていい？」
「うん」
私は山田くんのアウターのポケットに手を入れた。これだけでも全然違う。あったかく感じる。
「A手冷たいよな」
「寒がりだしすぐ冷えるんだよね」
「手冷たい奴って心も冷たいらしいで」
「何それ。私じゃん」
山田くんは私の返しに笑っていた。そんなことないよとかは特に言われなかった。私のボケはスルーか。
「綺麗だねー」
「なー」
私がふと山田くんの方を見ると山田くんは軽くキスしてきた。
「恥ずかしいからやめてよ」
「ええやん」
「もー」
側から見たらバカップルだ。けど別に付き合ってるわけではない。楽しいからいいとする。
「今日帰りどーする？」
「私家帰んのめんどくさいなー」
「俺ん家来る？」
「え、いいの？」
私の家と山田くんの家は路線が一緒だ。正直距離はそこまで変わらない。けど山田くんの家の方がここから早く帰宅できる。私は甘えて山田くんの家に泊まることにした。
「せっかくだしケーキ買って帰る？」
「お、ええやん」
私達はイルミネーションを満喫した後帰宅した。もう夜も遅いしケーキ屋も閉まってるので私達は最寄駅のコンビニでショートケーキを買った。
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あんこ(プロフ) - あずさん» あずさん！コメントありがとうございます！（ ; ; ）感想とても嬉しいです✨私もあずさんの見抜いて、心ドキドキしながら何回も読んでます✨更新頑張ります！😳 (2月10日 1時) (
レス) id: 262806c1af (このIDを非表示/違反報告)
あず(プロフ) - 夜分遅くに失礼します…！めくるめく日々の更新、楽しみに待ってました。石井さんの登場に心踊ってます。あんこ様のお話の構成、自然な会話が大好きです。どんな結末を迎えるのか一読者としてワクワクしつつ、また最初から読み返そうと思います。更新頑張ってください！ (2月10日 1時) (レス) @page36 id: de1b10e721 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんこ | 作成日時：2023年6月9日 1時
