めくるめく日々

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やり終えた後、2人で横になった。

「久々にしたー」
「そうなん？」
「うん」

なんでやった後って眠くなるんだろう。なんかホルモンが関係してんのかなと小難しいことを考えていたら本気で眠くなってきた。

「…なんか眠くなっちゃった」
「マジ？」

山田くんは「そしたらこのまま寝るかー」とか言いながら私の髪を撫でてくれた。

眠い時に頭触られると余計眠たくなる。私はウトウトしてそのまま寝落ちしてしまった。


＊＊＊


無事に山田くんとやってしまった。

目も覚めて酔いも醒めてようやく自覚した。私は流されやすいと。

てか今何時？と思い時計を見る。どうやら1時間ぐらい寝ていたっぽい。そして隣を見るとスヤスヤと眠る山田くんがいた。あの後山田くんも寝たんだ。


前から思ってたけど鼻高ーい。羨ましい。

私は鼻先をちょんちょんと触ってみた。眠りが深いのか起きそうにもない。

私はどこまでやったら起きるのか気になったので実験することにした。

試しにほっぺをつまんでみたけど起きそうにないので今度はそっと口にキスしてみた。

その瞬間山田くんの目がぱちっと開いた。


「おはよ」


突然起きて挨拶してきた山田くんにびっくりした。

「え？起きてたの？」
「うん」
「いつから？」
「鼻触られた時から」
「うそ！」

序盤から起きてたの？！てかノーリアクションしてたの地味にすごい。

「なに？おはようのキスしてくれたん？」

山田くんがからかってきたので思わず笑ってしまった。

「違うよ。ただのいたずら」
「なんだ、いたずらかー」
「てかシャワー浴びなきゃだよ」
「そうなんよなー」

だるそうに言う山田くんを見て私と似てるなと思った。私もシャワー浴びるのめんどくなっちゃうタイプ。





こうして体の関係を持った癖に、付き合うとかの類の言葉はお互いの口からは出てこなかった。多分このまま割り切った関係になるのかな。


さっき、キスは誰とでもできるって言ってた新山さんのことヤダって言ったけど私の方がやばいじゃんね。

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