★小夜の音 ページ15
蓮side
「…ありがとう。」
ボソリと小さな声で囁かれた言葉に、さらに苛立ちそうになる。
俺はお前の為に黙ったんじゃない。ただ無関係な奴らが周りにいるなかで問いただすのも不躾だと思っただけでっ…！
アイツの、小夜の瞳と声を、思い出す。
『全部、分かってるからっ！！蓮くんが言いたいことも、全部！！でもっ…ごめん、私、何も、できないからっ！！」
必死の瞳で、声で。
それから、昔のアイツの"音"を思い出す。
初めて聴いたのは、まだ四天王決定戦前の、予選。
周りの奴らがピリピリして年齢差関係なく睨みを効かせている中で、アイツ１人だけが楽しそうにピアノを弾いていた。
頂点に立ちたいなんて気はさらさら無くて、ただあるのは純粋に"ピアノを弾きたい"っていう、それだけ。
正直言って、俺は、アイツの"音"が好きだった。
楽しげに、軽やかに、１音１音が夜空に浮かぶ一番星みたいに、光ってて。
その時アイツが弾いてた曲は、『カノン』。
音楽が好きじゃない人も１度は聴いたことがあるような有名曲。
柔らかい、流れるようなこの曲は、弾き手によって印象が変わりやすい。
それでも、アイツのカノンは、光ってたんだ。
日の光を浴びた、新雪のような。全ての音が、それぞれに光っていて。
もちろん、No.2だと知ったときは悔しかった。でも、それ以上に、これからの大会で、そばでアイツの音が聴けない事が残念だと思ったくらいだった。
だからこそ、アイツが四天王会議に全く出席しないことにも苛立ったし、どれだけ大会参加者リストを調べても見つからないことに諦めかけたりもした。
…もう一度、あの音が聴きたい。あの光を、見てみたい。
そんな事を思って、ボーッとしながらその日の授業をやり過ごした。
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君の膵臓をたべたい
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花恋(プロフ) - じゅ、受験．．． (2020年10月17日 11時) (
レス) id: beb1340a63 (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - 花恋さん» ふぉうそうなんだ……。確か受験がって言ってたから、終わったら戻ってきてくれるかな……？ (2020年10月17日 11時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 「よろしくねぇ！といっても今私は占いツクールにはいないので来年にいろいろ見ます！」って書いてあったよ！ (2020年10月17日 11時) (レス) id: beb1340a63 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - 私も待つ！信じる！とりまボードにお邪魔してくるよ！ (2020年10月17日 11時) (レス) id: beb1340a63 (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - 花恋さん» 分かんない……。でも戻ってくるって信じてる！カロロンの作品の管理は私が任されてるから、帰ってくるその時まで作品たちと一緒に待ってるよ！ (2020年10月17日 11時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
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