415限目 ページ22
「あれ、ヴィオラは？」
シャワーを浴びて、別れた場所で待っていれば、やってきたのはリサ・ターピンだけだった。僕は笑って上記のように聞けば、彼女は言う。
「マクゴナガル先生に呼ばれちゃって。その、」
「そっか、じゃあ……、えっと、行こうか」
「……っうん」
それじゃあやめようか、と言おうと思ったけれど、さすがにターピン一人だけだから断るというのも申し訳なくて、そう誘う。彼女も嫌そうな顔をしていなかったから、少しだけ安心した。
小さく笑う彼女は小動物のようで、少し可愛げがある。なんというか、ヴィオラと同じタイプだ。ついでにアラクネとか。
もう一声するならばダフネとアストリア、パーキンソンは同じタイプだと思う。いや別に、どうでもいいことではあるけれど。
「こっち」
ターピンの後を追う。少し古いその部屋は、あまり人が寄る場所ではないのだろう。少し、埃っぽい。
「こんなところがあったんだね」
「ええ」
僕はガラスの中をのぞく。そこにはいろいろな名前が並んでいた。誰でも知っているような名前や、調べれば簡単に出てくる名前など、いろいろなものが並んでいる。
「凄いな、」
ふと、ダフネが前に僕の母が監督生だったと言っていたことを思い出す。ガラスの向こうを見て、マリア・シャフィクという名前を探し始めた。
「た、たくさん人がいるんだね」
「……ああ、そうだね」
「Aくんなら、きっと首席にだってなれるね。すごいなあ」
「いやいや、まさか。僕よりも上はたくさんいるさ」
目を離さずに応対して行く。ターピンとはあまり仲良くないから、どのような話をすればいいのかわからなかった。
「誰か探してるの？」
控えめに、彼女は言う。
「うん。まあ、あ、ちょっと待って」
いた。マリア・シャフィク。1978年卒。スリザリンの監督生。近くにはジェームズ・ポッターという名前があって、それがきっとポッターの父親だろう。ということは、僕の母親の方も、ポッターの両親とかかわりがあったのかもしれない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 487人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あんころころもち@多忙(プロフ) - 宮野 ミヤさん» お久しぶりです。ありがとうございます✨私も恋愛からの葛藤が大好物です。おそろですね笑 あうっごく遅い更新ですけれども、お付き合いいただいてすっごく嬉しいです。完結だけはさせる気でおりますので、ぜひよろしくお願いします！ありがとうございました！ (2022年10月2日 9時) (
レス) id: 8fbdbf2cf0 (このIDを非表示/違反報告)
宮野 ミヤ(プロフ) - Part10お疲れ様でした！今Partも楽しく読ませて頂きました、恋愛からの葛藤めっちゃすきです！これから応援してます！！ (2022年10月2日 3時) (レス) @page50 id: 928a7d13f2 (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - 雪城さん» ありがとうございます〜！一気だなんてお時間をめちゃくちゃ取らせてしまった気が……。読んでいただいて嬉しいです、ありがとうございます！！ (2021年12月17日 21時) (レス) id: e2b3768714 (このIDを非表示/違反報告)
雪城(プロフ) - 面白いです…！！Part1から一気に読んでしまいました！！更新応援してます！ (2021年12月17日 21時) (レス) id: c79f44231f (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - 架印�靴気�» 教えていただいてありがとございます〜、そちらも覚え違いです…。時間はかかると思いますが、ちょっとずつ直していきます！改めて教えていただいてありがとうございます〜！ (2021年12月12日 18時) (レス) id: e3a1ddbb66 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんころころもち | 作者ホームページ：
作成日時：2021年12月5日 15時
