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それから結局、グレンジャーのおかげグリフィンドールが高得点を取って、ようやっと実験が始まった。
それは今までにないくらい難しくて、僕は眉を顰める。ダフネは楽しそうに目を輝かせていた。セオドールはいつもと変わらない。
「……」
生ける屍の水薬を作り上げれば、代わりにフェリックス・フェリシスという薬がもらえるとのことだ。一日が完璧の碑になるという薬。ドラコは必死で教科書をめくっていた。どうにでもして、完ぺきな火を作りたいのだろう。
「先生、僕のアブラクサス・マルフォイをご存じですね？」
しばらくして、僕が切り刻んだ催眠豆をどうするか、教科書を見ようとしたとき、ドラコの声が前方から聞こえて、顔を上げる。
「ああ」
ドラコがおそらく期待したのよりもずっと冷淡に、先生は言った。ドラコの顔すら見ていない。
「お亡くなりになったと聞いて残念だった。もっとも、もちろん、予期せぬことではなかった。あの都市での龍痘だし……ああ、これは、Aじゃあないか」
「……」
ばっちりと目があったことを後悔する。ダフネは笑うのを我慢するように口元を抑えていた。
「せ、んせい。あー、この間は、呼んでいただてありがとうございました」
「いや、いや、いや。またもやブラック家の子と出会えて嬉しいよ。もう獲得できないかと思っていた」
「獲得？」
「いや失敬。頑張ってくれたまえ、君なら素晴らしい結果を残すことができるだろう。ブラック家の者は多くがそうであるように。期待しているよ」
「ありがとうございます」
僕が気まずい思いをしていることになど気が付いていないのだろう。先生が去って行ったあと、悔しそうな顔をしているドラコに、曖昧に笑みを返した。ふい、とそっぽを向かれる。
「……」
「いつもスネイプ先生褒められるから、スラグボーン先生にもそれを望んだんだわ。あなたが気にすることじゃないわよ、A」
「んー、そう、だね」
そういう問題ではないのだけれど、まあ、とりあえずはそう言うことにしておく。今はとにかく、生ける屍の薬を作らなければならないからだ。
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あんころころもち@多忙(プロフ) - 宮野 ミヤさん» お久しぶりです。ありがとうございます✨私も恋愛からの葛藤が大好物です。おそろですね笑 あうっごく遅い更新ですけれども、お付き合いいただいてすっごく嬉しいです。完結だけはさせる気でおりますので、ぜひよろしくお願いします！ありがとうございました！ (2022年10月2日 9時) (
レス) id: 8fbdbf2cf0 (このIDを非表示/違反報告)
宮野 ミヤ(プロフ) - Part10お疲れ様でした！今Partも楽しく読ませて頂きました、恋愛からの葛藤めっちゃすきです！これから応援してます！！ (2022年10月2日 3時) (レス) @page50 id: 928a7d13f2 (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - 雪城さん» ありがとうございます〜！一気だなんてお時間をめちゃくちゃ取らせてしまった気が……。読んでいただいて嬉しいです、ありがとうございます！！ (2021年12月17日 21時) (レス) id: e2b3768714 (このIDを非表示/違反報告)
雪城(プロフ) - 面白いです…！！Part1から一気に読んでしまいました！！更新応援してます！ (2021年12月17日 21時) (レス) id: c79f44231f (このIDを非表示/違反報告)
あんころころもち(プロフ) - 架印�靴気�» 教えていただいてありがとございます〜、そちらも覚え違いです…。時間はかかると思いますが、ちょっとずつ直していきます！改めて教えていただいてありがとうございます〜！ (2021年12月12日 18時) (レス) id: e3a1ddbb66 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あんころころもち | 作者ホームページ：
作成日時：2021年12月5日 15時
