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33話 過去 ページ34

〜遥side〜

遥「俺たち家族は店を閉めて予定していた温泉に向かってた。

その温泉が山奥にあってな。

車で向かうことにしたんだよ。

そしたら雷がすぐ近くに落ちて、その衝撃で運転が乱れた。

その時にトラックと正面衝突したんだよ。」

息を呑む音が聞こえた。

まあ、それが普通の反応か。

遥「うちの車はガードレールにぶつかって、落ちはしなかったが前の方がだいぶへこまされてな。

俺とAは衝撃で外に放り出されて、俺は頭からの軽い出血、Aは全身打撲程度ですんだ。


でも、両親は潰れた車体とシートにほぼ押しつぶされて動けなくなっていた。

、、、下手すりゃ即死だったが、二人は生きた。」

〜回想〜

遥『父さん!!母さん!!』

父『俺たちはいいからっ、、、Aを連れてここから離れろっ、、、!』

遥『でも!!!』

母『もうすぐこの車は爆発するっ。お願いよ、遥、、、!』

遥『二人はどうすんだよ!?』

父『、、、行け。』

その一言が全てを物語った。

A『お父さん、、、?お母さん、、、?』

背後で倒れていたAの小さな呟きが聞こえた。

母『あなただけなのよ!遥!!Aをっ、、、守ってっ!!』

A『何の、、、話し、、、?ハル兄、、、?』

父『強くなれ、遥っ。、、、Aを、、、一人にするな、、、。』

遥『っ、、、!』

次の瞬間には俺はAを抱き抱えて走り出していた。

A『ハル兄っ、、、痛いっ、、、!待って、、、お父さんとお母さんは?』

遥『ふっ、、、くっ、、、!』

雨に混じって流れる涙は妙に暖かかった。

振り返ると、二人は涙を流しながらこっちに手を伸ばしていた。

A『え、、、?』

遥『っ、、、父さん!!母さん!!』

その直後だった。

車は大爆発を起こした。

A『、、、や。いやぁあああああああああ!!!!!!!!!』

〜回想終了〜

遥「、、、その後、俺とAは病院に運び込まれて幸い骨折はしてなかった。

俺もAも、ロードで鍛えていたのが良かったんだろうな。

でも、俺たちの精神的ダメージは深刻だったらしい。」

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34話 後遺症→←32話 怖い



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作品ジャンル:アニメ
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ナッツ(プロフ) - 翼音さん» コメントありがとうございます!!勘違いでしたか!それでもご指摘しようとして下さる気持ち、とても嬉しいです(´ー`) (2015年8月31日 1時) (レス) id: df6a1864ee (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - すいません。↓の勘違いでした (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
翼音 - 7話の名前のとこなんかおかしいような気がするんですけど… (2015年8月30日 23時) (レス) id: 04031d884e (このIDを非表示/違反報告)
ナッツ(プロフ) - ラムさん» ありがとうございます!!荒北先輩のいろんなところを書いていくつもりなのでよろしくお願いします!更新頑張ります(`・ω・´)ゞビシッ!! (2014年12月7日 22時) (レス) id: a5a9d60e83 (このIDを非表示/違反報告)
ラム(プロフ) - 荒北先輩に優しい場面が。更新大変だと思いますががんばってください。 (2014年12月7日 22時) (レス) id: 74c3915e15 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナッツ | 作成日時:2014年12月3日 23時

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