【🎲】俺と恋しよ【短編集】

◎ どんな君でも好きだから。【初兎】*ﾘｸ ページ5

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『え、ちょっと！』


｢あ゛……｣



彼が私の家に遊びに来て、少し席を外した時。
棚からずっと隠してた卒業アルバムが落ちて、見られてしまった。
どうしよ、引かれたかな。

何せ私は、いわゆる芋女だったから。

初兎に好きになって貰えるように一生懸命努力して、
今はそれなりの容姿になれているけど。
過去はそんなんじゃないから嫌われたくなくて、ずっと隠してたのに。



『み……見た？』


｢見ちゃった……ごめん、？｣


『…嫌いに、なった？』



自分が発する声が震えているのがよく分かる。
若干視界もうるんで見えるから、多分泣いてる。
あぁ、やだ、怖い。



｢なんで…？なんで嫌いになんの？｣


『へ、？』

『だって私、すっごい地味で気持ち悪い女だった、から…』
『引かれたかな、って、思って…』


｢もー、そんなん思う訳ないやん…｣



呆れたようにため息をついた彼に、ぐいっと腕を引っ張られる。
そのまま彼の腕の中に収まってしまい、抱きしめられる体制になった。



『え、ぁ……？』


｢俺は、Aがどんなのになっても好きやから。｣



にっこり笑って、額に落とされたキス。



『っ……わたし、初兎に好きになって貰えるように』
『いっぱい頑張ったんだよ、』


｢ほんま？嬉しいわぁ、ありがと。｣



嗚呼、彼の恋人になれて良かった。

そう、心の底から思うのだった。





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リクエストありがとうございました 〜 ❕

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