Enjoy a spooky and sweet party.【QK】 (ページ10)

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Halloween Party 8 ページ10

「それにしても、河村の魔法使いはめっちゃしっくり来る」

ふくらさんが河村さんを指差しながらそう言うと、一同納得したかのようにうんうんと頷く。

すると、指摘された本人はニヒルな笑みを浮かべながら、

「世界は俺のものだー！」

と魔法の杖をブンブンと振り回すのだった。

彼はすでに神という名の世界の支配者なのになぁと思ったが、敢えて口には出さないことにした。

「戦闘力で言うと強そうなのは伊沢と河村と須貝さんかな」

ふとふくらさんからそんなことを言われたのだが、

「狼男と魔法使いの血はまずそうだから嫌だ」

という伊沢さんからの屁理屈が。

「逆に美味そうな血って誰がいるんだよ(笑)」

と須貝さんからツッコミが入ったが、彼はきわめて真顔で

「Aちゃん」

と即答。

お願いだからここで私の名前を出さないでほしいと思ったが、周りは「はいはい」という反応だったのでホッと一安心。

『では、そろそろ企画内容をご説明します』

私のその一言で、皆はピシッと姿勢を正した。

『今回は早押しです。全部で50問ありますのでどんどん行きます。正解なら+1pt、誤答は-1ptです。そして、なんと今回は…』

私は紙袋の中からゴソゴソとあるものを取り出した。

ピンクのプラスチックの箱を取り出し、中身を彼らに見せる。

そこには色とりどりの大量のクッキーが。
蜘蛛の巣の模様の入ったクッキー、おばけの顔が書いてあるクッキー、かぼちゃの形をしたクッキーなど、種類はたくさんある。

『獲得したpt数に応じて、ご褒美があります！今日はクッキーを作ってきましたので、1pt獲得するごとに1枚クッキーを差し上げます！』

声高らかにそう言うと、皆は今日一番の盛り上がりを見せた。

「やば！Aちゃんが作ったの？」

「めっちゃやる気出た！」

「絶対美味いやつやん」

ワイワイしながら皆が目を輝かせる中、なぜか伊沢さんだけが違う意味で目をギラギラさせていた。

「伊沢の顔が(笑)」

河村さんから面白可笑しそうにしていたが、それでも彼はこの場に似つかわしくないほどの殺気を放っていたのだった。