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※※ショッピングモール
「着いたけど、ゾムは何が買いたかったの?」
「ん?」
「ん?」
なんか買うついでに誘われたものだと思ってたんだけど、もしかして違った?
そうだよね…研究の一環で話を振られただけだったんだろうから欲しいものとか思いつかないよね。
「俺デートって誘ったんやけど…」
「うん、ごめんね?欲しいものとか決まってないよね。とりあえず施設内見て回ろうか。」
少し不機嫌そうな顔はしていたがこちらの提案に乗ってくれたので選択肢としてはそれほど間違えたものではなかったのだろう。
よし!ゾムの欲しいもの探しだ!!
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「あ、これ〇〇さんの新刊だ…!」
「あれ?こんな所に雑貨屋さんが増えてる…!!」
「ヒヒッw」
ハッ!
「ごめん!ゾムの欲しいもの探しだったのに…!」
私ばっかりはしゃいでしまった…!
「ええよ。その顔が見たくて誘ったんやから。雑貨屋見てみる?」
なんなんだその殺し文句は!?
とも思ったが雑貨屋さんも見てみたかったので素直に頷いた。
「あれ?(名字)さんじゃーん!」
「ほんとだー
てか隣の人彼氏!?マジやば!!」
背後から声を掛けられた。
同学年の子だった。どうやら向かいにあったゲームセンターにいたらしい。
「A、あいつら誰なん?」
気を使ってか耳打ちで聞いてきてくれたけど、今の状況だと逆効果かも…
案の定、私を見る2人からの視線は鋭くなった。
「同級生の佐々木さんと松田さんだよ。
こんにちは。こんな所で会うなんて奇遇ですね。」
苦手なんだよなぁこの2人。いっつも悪口言ってるイメージしかない。
上手く笑えているだろうか。
「ヤダー!相変わらずかたーい!
うちらもっと仲良しじゃん!!」
「そうだよー!
そういえば(名字)さん毎日誰かと一緒に帰ってるよねー?誰が彼氏なの?」
やっぱりそこ言われるか。
多分何股してるのコイツみたいな話なんだと思う。
「誰も彼氏じゃないですよ。心配性な親戚のお兄さん達です。」
1番無難であろう返しをする。
「ふぅーん…?」
ほんの少しの興味と大きな嫉妬と悪意が綯い交ぜになった汚れた瞳。
ゾムに向ける目には好色が浮かんでいる。
彼らの綺麗な瞳に慣れてしまったから余計に気持ち悪く感じる。
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - なづきさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら幸いです。 (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。失礼ながらタイトルがとあるボカロ曲をモチーフにしただけであり内容は関連付けでおりません。申し訳ありませんがリクエストも現在受け付けてはおりません。すみません… (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
なづき - 素敵な作品をありがとうございます!応援しております!、! (2019年11月27日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 最初の説明でボカロ曲をテーマにしたと書いてあったので楽しみながら読んだ結果とても面白かったです!リクエスト宜しければですがゴーストルールをテーマにしたお話を作って貰うことは可能でしょうか?宜しければでいいので作ってもらえると光栄です!楽しみにしてます (2019年11月23日 17時) (レス) id: bf188ab197 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら何よりです。また何処かで会う機会がありましたらよろしくお願いします。 (2019年11月22日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ウラシル@ひぃ | 作成日時:2019年11月18日 22時