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「そろそろ離れろや。」
誰かによってバリッと引っペがされ、その人の胸元に移動させられる。
怒気を含んだその声と目の前に広がる緑色を見て、この人はゾムかと推測する。
足には未だ力が入らないため、ゾムならいいかとくたりと凭れかかる。
「…良いとこだったんすけど。」
「どこがやねん。完全にセクハラやん。」
「どこでそんな単語覚えたんですかゾムさん。」
「ネット。」
二人の会話を聞きながら、
「やっぱりこの人はゾムだったのか」「ゾムの主な情報源はネットだったのか」
といまいち危機感を持てていない感想を抱く。
「というか、ゾムさんも狼でしょう？
ずっと触れてて平気なんすか？」
「平気なわけあるか。Aが可愛すぎんのと本能で、噛み付きたくてしゃあないわ。
でもショッピくんよりかは自制できるわ。舐めんな。」
「っ、そうっすか。」
顔が見れないから実際はどうなっているのかはわからないが、恐らく二人共睨み合っているだろう。
仲が悪いツーマンセルとか見たこと……あるわ。割とよく見るわ。
「はぁ、でもこれ以上はまずいわ。
エミさん、はなんか危なそうやしトントン頼むわ。」
ゾムの体から離れ、トンと肩を押される。
『危なそう』と称されたエーミールさんが抗議の声を上げている気がするが、絶対彼の所へ行ったら観察とかされまくるからゾムの判断は正しいと思います。
覚束無い足取りでフラフラとトントンの方へ向かおうとした。
が、
「その必要は無いゾ」
バリトンボイスが耳に届き、ぐいっと腕を引かれた。
顎を持たれ、無理矢理上を向かせられる。
彼の青い瞳と目が合った。
「ちょうどいい機会だからこのまま俺のものになってしまえ。」
声が、まるで毒のように脳に染み込んでいく。
周りを確認するのも億劫なくらい思考が溶けて無くなっていく。
「ハイル･グルッペン」
今は彼のことしか考えられない。
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ウラシル@ひぃ(プロフ) - なづきさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら幸いです。 (2019年11月27日 16時) (
レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - アイリさん» コメントありがとうございます。失礼ながらタイトルがとあるボカロ曲をモチーフにしただけであり内容は関連付けでおりません。申し訳ありませんがリクエストも現在受け付けてはおりません。すみません… (2019年11月27日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
なづき - 素敵な作品をありがとうございます！応援しております！、！ (2019年11月27日 1時) (レス) id: 5b1f2f213c (このIDを非表示/違反報告)
アイリ(プロフ) - 最初の説明でボカロ曲をテーマにしたと書いてあったので楽しみながら読んだ結果とても面白かったです！リクエスト宜しければですがゴーストルールをテーマにしたお話を作って貰うことは可能でしょうか？宜しければでいいので作ってもらえると光栄です！楽しみにしてます (2019年11月23日 17時) (レス) id: bf188ab197 (このIDを非表示/違反報告)
ウラシル@ひぃ(プロフ) - カフェモカさん» コメントありがとうございます。楽しんでいただけたのなら何よりです。また何処かで会う機会がありましたらよろしくお願いします。 (2019年11月22日 16時) (レス) id: a76b54135a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ウラシル@ひぃ | 作成日時：2019年11月18日 22時
