ボクら。２

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side.桃
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どんどん大人になっていく。






俺も、みんなも。





桃「え、」









あっという間に10月になった。






相変わらずの毎日。





今日は特に眠くて、起きた瞬間からだるかった。







まだ1時間目すら始まってへん、朝のHR。




… にも関わらず、






桃「明日！！？！」





バカでかい声を出す俺。









桃「待って待って待って、俺聞いてへん！！！」





クラスのみんなだけでなく、先生まで大笑いしとる。






指定校推薦の校内選考の発表、まさかの明日やって。









桃「え、神ちゃん知ってたん？！」


緑「逆になんで知らんかったん？」





HRが終わって、1時間目が始まる前の休み時間。





神ちゃんはまだ大笑いしとる。










桃「嘘やー…」




夏休み明け、目指せそうな大学を選んで志望動機の作文みたいなやつを書いた。





適当に… なんて言うたらめちゃくちゃ怒られそうやけど、それを書くのにあんまり時間はかけなかった。







学びたい、と思ったのは経営学。





… 病気になる前のしげが目標にしとった学部。






就活で役に立つかもしれへんって言うてたし





なにより、









俺にはまだやりたいことが見つかってへんから。






前に聞いた、しげの目標を勝手に自分の目標にさせてもらった。







緑「まっ、今日知れてよかったやん」


桃「… そうなんやけどさ、」






俺のこの考え、しげにバレたら笑われてまうかな？

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