どうせ愛なんて

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side.緑
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桃「…ぐーるぐるです」


緑「…」


桃「藤井さん、めちゃくちゃイケメンなんすね」


緑「…なーんで会うかなぁ、」


桃「藤井さんに言うたこと、言われたことが頭をぐーるぐるしてます」


緑「大毅とは最近会ってへんの？」






大毅の家の鍵を返してもらうついでに、望くんとランチ。




…と、恋愛相談。









桃「いつも、大毅さんの方から来てくれるんです…」


緑「…」





あ、もうそこまでいってんのね。







緑「でも家に来るんなら、なんとかなりそうなもんやけど」


桃「んー…」


緑「何か問題でもあるん？」





望くんが話してくれた大毅の話は、








緑「そ、っか…」




俺が全く知らへん大毅の話やった。








桃「俺の気持ち… 伝わりますかね、」






大毅が素直になれる相手が出来てよかった。





それが俺やないとしても。









望くんが本気なのは、もう十分わかったからさ。






緑「…」




大毅は今度こそ、幸せになれるんよね？






やっと、幸せに。









緑「望くん、」





それなら俺はちゃんと身を引くから。







昔っから不器用な奴やった。






誰よりも幸せになりたいと思ってるくせに、一向に幸せになれへんくて。









ずっと幸せになってほしかった。





やから、俺は全力で応援したいと思う。









緑「望くんなら大丈夫。 がんばれ」




やけど最後にいっこだけ意地悪してええ？





悪あがきにすらならへんし、死ぬほどダサいのは自覚してるけど。









緑「あ、1ついいこと教えたる」


桃「…？」


緑「大毅の大好物は、きゅうりやで」

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