どうせ愛なんて

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side.桃
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桃「…」





寝られへん。




窓の外は怖いほどの雨と風。






傷だらけの大毅さんの身体。




そしてその大毅さんを俺のベッドに寝かせてもうたせいで、俺の寝る場所もなくなってまうし。






…しゃーなし、ソファーで寝るか。




と、思いつつも大毅さんのことを考えとるせいで寝られへんの。







…聞いちゃう？ 身体、大丈夫ですかって。




いやー、流石にそんな勇気はないしなぁ…







桃「はぁ… 課題やるか、」





課題があって助かった、なんて思う日が来るなんてなぁ… ほんまもう。






結局、俺が眠りについたのは明け方の4時頃やった。









桃「あ、もしもし」





誠也からの電話で起こされた俺。






誠「台風エグいけど今日どないする？」


桃「えーっと…」


誠「俺パスで」


桃「んー、俺もパス」







…大毅さん、家おるし。





誠「やんな。 ほなまた」


桃「うぃー」






てか、最初から行く気なかったやんけ。





相変わらず雨も風も酷い。








桃「…」





相変わらず大毅さんも寝とるみたいやし。





課題はもう溜まってへん。







桃「……」






つまり、もうやる事ナシ。





どうする、何する。




と、








赤「あれぇ…」





急に起きてきた大毅さん。




あ、服は俺がなんとか着せました。








赤「…きょーは 、 もっ、かんべんしてくらはい ……」


桃「はい？」


赤「おれ、なんかぐあいわるい…」


桃「ちょっと！ 大毅さん！！」






開口一番、意味深すぎて。

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