Stay Together . ２

・ ページ2

side.桃
_


メイクしに行った流星が一向に戻ってこうへん。







桃「…絶対髪の毛に手こずってるよな、」


緑「間違いないわ」


桃「…」





そして、しげが来る気配もない。








緑「のんちゃん、しげのこと心配なんやろ？」


桃「あ… バレた？」


緑「さっきからめっちゃドアの方気にしてるもん」


桃「んー… なんか心配なんよね、」





神ちゃんと2人でドアの方を気にしてると、








赤「……ぁ 、おはよ」





顔全部隠れるんちゃうかってくらいのでっかいマスクをしたしげが入ってきた。








桃「…ねぇ、神ちゃん」


緑「うん。 当たってもうたね」


赤「え…？」





しげは入り口に突っ立ったまんま、固まっとる。






かろうじて見える目元だけでも具合の悪さが窺えるしげ。







緑「しげ、早よ入り？」


赤「ん…」






どう見てもフラッフラやったから、思わず支えてあげれば尋常やないほどの熱が伝わってきた。








赤「ごめっ… あんま近寄らん方がええかも、」


桃「大丈夫。 俺、しげのおかげで全快やから」


赤「あ… そうなん。 よかった ……」





しげはそのまんまソファーに倒れ込んでしまう。








緑「…熱測ってきたん？」


赤「…ん、けっこう高かった」


緑「熱だけ？」


赤「あたま 、 われる」


桃「頭かぁ…」






頭痛が酷い時にカメラのフラッシュはかなりキツいやろうなぁ…








赤「はぁ… とりあえず 、メイク行かな…」





眉間の辺りを押さえながら起き上がったと思えば、ギュッと目を瞑って呼吸を乱す。








赤「はぁっ… ちょ、やばい……っ」


緑「…何度あったん、熱」


赤「……さんじゅう 、はちどくぶ…」


桃「はぁっ？！」





アホみたいな高熱に、思わず大きな声が出た。








緑「はぁー… しんどい訳やわ、そんなん」






ソファーから全く動かれへんしげの荒い息遣いと、そんなしげに呆れ気味の神ちゃんのため息が楽屋内に響いた。



(next)

・→←最初が肝心（brother↓）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す