story of love ５

ファッションの定義（青×赤） ページ30

リクエスト



side.赤
_


赤「…」





楽屋の中にいる全員の視線が突き刺さる。





あー…見ないで、見ないでぇ！！！









緑「…よだか？」





神ちゃんの第一声これやからね？！









赤「…ちゃうもん」


緑「ほんまにしげやの…？」


赤「…しげやもん」


黄「ほんまに言うてる？」






なに、淳太まで俺のこといじめるの？









赤「…見んといてよ」


紫「…しげやんな？」


赤「しげやってば…！」


橙「入れ替わってるん？」


赤「今の俺の話聞いてた？！」


桃「じゃあその格好は……」






そりゃあ、みんなが驚くのも無理ないけどさ。









うん、実はね







青「おはよーう」


桃「…は？」


黄「え、誰……」


青「大毅が選んでくれたんよ」







そう、そういうこと。






朝、流星が「今日はお互いの服を選び合おう」みたいな、世にも奇妙なことを言い出したのが地獄の始まり。









俺は普段、絶対に着ないような革ジャン的なものを着させられとるし





流星に至っては俺がパニックになりかけながらチョイスした、クソダサい格好になってもうてるし。









桃「…クソダサ、」


緑「やっぱりしげって何かがおかしい」


紫「人間ちゃうやろ…」






やけど、そこまで言う？！







青「大毅が選んでくれたからええの。 愛情を感じる」


橙「逆に悪意を感じるけどな」







この言われよう。





まぁこうなることは分かってたんやけど、流石に少しは落ち込むで…









青「大毅、」






流星の手が肩に触れる。









青「俺のワガママに付き合ってくれてありがとうな」






耳元で囁かれたもんやから、慌てて流星の顔を見ると







赤「べっ…別に…っ、」






顔がイケメンすぎて…なんて分かりきった感想が頭に浮かんできて、めちゃめちゃ恥ずかしくなってもうた。



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