涙は似合わない君の世界 6 ページ23
side.紫
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なんだか重くなってしまった雰囲気を一変させようと気分転換にトイレに向かった。
と、
紫「…しげ?」
トイレの手洗い場に手ぇついて、肩を大きく上下させとるしげがおった。
紫「しげ?! 大丈夫か?!」
慌てて駆け寄って支えてやる。
赤「はぁっ… ぁ、はまちゃんっ…」
真っ青な顔して俺にしがみついてくるしげ。
赤「っ、ごめん…っ、 ちから、はいらんくて…っ」
紫「体重ぜんぶ預けてええからな」
身体が不健康な迄に細いのは気のせいやないはず。
ろくにご飯も食べれてへんのちゃうか?
紫「しげ…?」
フラフラと個室の方まで歩いていって、便器の前にしゃがみ込んでしまう。
赤「ぅっ……げほ…っ!」
紫「大丈夫かいな、ホンマ…」
一緒にしゃがんで背中をさすってやるんやけど、どうやら吐いてはないみたいや。
いや、それとも吐けへんのか?
赤「っはぁ……もう大丈夫やから先戻っててええよ」
紫「あんなぁ、そんなん出来るわけないやろ?」
赤「もう吐くもんないし、すぐ戻るから」
紫「…ちゃんと食べれてるんか?」
赤「昨日淳太に言われたから朝食べてきたで。 ……相変わらず味せぇへんかったし、さっき全部吐いたけど」
気分の悪さを逃がすように、ふぅっと大きく息を吐くしげ。
赤「…それに、こないはまちゃんに心配かけてるとこ望に見られたら余計に嫌われてまいそうやし」
やから先戻ってて、と苦しそうに笑うしげに心が痛む。
こんなしげが望のこと嫌いなわけないやんか。
望やって、心のどこかではそんなわけないって分かってるはず。
一刻も早く望の誤解を解かんと、ほんまにしげが壊れてまうよ。
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モム(プロフ) - けーた。さん» リクエストありがとうございます〜( ; ; )移行先で書かせていただきますね…! (2018年11月14日 21時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - こんばんは。モムさんのお部屋で見てみたいお話が出てきたのでお邪魔しました;リク可能でしたら黄×赤で雑誌の立位置エピが絡んだ可愛らしいお話をお願いしたくて。黄色さん大好きな赤さんと内心自慢したくて仕方ない黄色さん…そんなお話ですがお願いできますか?^^ (2018年11月11日 20時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ちょこさんさん» コメント、リクエスト共にありがとうございます…! ぜひ書かせて頂きますね(^。^) (2018年11月8日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこさん - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストなのですが、赤さんが本当に体調が悪いのにメンバーは嘘だと思って信じなくて、、、みたいな話を読んでみたいです!もしよろしければよろしくお願いします(・・*)これからもひっそりと読ませていただきます〜! (2018年11月5日 0時) (レス) id: fbde2448b3 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» そう言って頂けて嬉しい限りです〜〜(;_;) (2018年10月26日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モム | 作成日時:2018年8月28日 22時