story of love ５

たまには頼って（青×赤） ページ13

リクエスト



side.青
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あー…眠い。





相変わらず朝は苦手や。









しげの影響で少しは朝ちゃんと起きることに慣れてはきたんやけど、1人で迎える朝はやっぱり眠い。









今日は7人で仕事。







なんだかんだで久々な気がする。









しげに会えるという幸せな気分と、まだ眠たいという気怠い気分を入り交えながら楽屋のドアを開けると、









赤「お、早いやん」






眼鏡かけて新聞を読んでいたしげが顔を上げた。









青「おっさんみたいやな」


赤「悪かったな。 時事問題を押さえとくのは社会人としての基本やぞ」






そう言うてまた新聞に視線を落としてしまったしげに、









青「…しげと2人っきりになりたくて早く来た」





と、さりげなく言うと返事は無いものの、めちゃくちゃ新聞をガサガサさせて動揺しとる。








なんなんそれ、可愛すぎひん？







あんまり茶化すと怒るから口には出さへんけど、恥ずかしくて動揺を隠しきれへんしげはウブでピュアで死ぬほど可愛ええ。









赤「はぁ…んんっ、」







気持ちを落ち着かせようとしてるのか、咳払いをするしげにあったかい緑茶を入れてあげる。






気持ちを落ち着かせたいのは俺も同じやからね。









赤「ありがと」


青「いーえ」







しげの前に座ると、再びしげが顔を上げてお礼を言うてくる。






もちろん当たり前のことやねんけど、こうやって改めて顔を見てお礼言うてくれるあたり、しっかりしとるわぁ…って思って胸がキュンキュンする。






末期なんかな、俺。









別に熱々なわけでもないのに一生懸命ふぅふぅしてからお茶を口にするしげをボーッと眺めながら、そんなことを考えた。



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