生まれ変わってもまた出逢いたい ５ ページ12
side.橙
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ふぁ… と、あくびをするしげを見てさらに夜が深まったことに気付く。
橙「しげ、そろそろお風呂入る？」
赤「んー…」
何かを迷っているしげは
赤「まだ照史と一緒におりたい…」
なんて可愛ええことを言うてくる。
赤「なんか、照史に言いたいことあったような気がしてんけど…」
忘れちゃった、と笑ってるしげ。
まだキッチンに立ってる俺と、まだ座ってるしげやけど。
俺は今から朝ごはんの仕込みでもするかな。
赤「え…？ お腹すいたん？」
橙「いや、朝ごはんの仕込みしよかなーって」
赤「…さすが」
しげがおるからって、俺も変に張りきってるとこあるけど。
やっぱりしげにはええとこ見せたくなってまうのよね。
赤「…」
携帯をいじってるしげを横目に、俺は野菜を煮込み始める。
ほんまに変わったなぁ… しげは。
昔、レコーディングが上手くいかんくて泣いてた奴とは思えへんわ。
色々意見を言うてくれたのもそうやけど、ある公演でピアノのペダルが壊れてもうた時も上手く笑いに変えとったし
自分の体調が良くなかった時の公演もそんな素振りをファンの子たちにはもちろん、俺にさえも見せへんかった。
そして何よりしげは、俺と演奏してる時の時間をほんまに大切にしてくれてた。
ピアノ越しにしげと目が合った時の「嬉しくてたまらん！」って感じのあの笑顔。
今思えば、「ライバル」から完全に「仲間」になった瞬間やった。
赤「…なぁ、照史？」
不意にしげが俺を呼ぶ。
あぁ、そうや。
今は「恋人」でもあるんやった。
橙「なぁに？ 大毅」
赤「だい…っ 、」
橙「大毅」
初めて名前で呼んだな。
橙「いつもホンマにありがとう」
赤「なんやねん…そない改まって」
橙「長い付き合いやし、何かと迷惑もかけてるかもやけど、」
変わらず、この先も笑いあっていたいから。
橙「これからもよろしく。 ……友達としても、仲間としても、恋人としても」
もしも今の人生が終わったとして、また新しい人生が始まったとしても。
赤「…こっちこそ、よろしく」
こいつとだけは、やっぱりまた出逢いたい。
心からそう思った。
(END)
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モム(プロフ) - けーた。さん» リクエストありがとうございます〜（ ; ; ）移行先で書かせていただきますね…！ (2018年11月14日 21時) (
レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
けーた。(プロフ) - こんばんは。モムさんのお部屋で見てみたいお話が出てきたのでお邪魔しました；リク可能でしたら黄×赤で雑誌の立位置エピが絡んだ可愛らしいお話をお願いしたくて。黄色さん大好きな赤さんと内心自慢したくて仕方ない黄色さん…そんなお話ですがお願いできますか？^^ (2018年11月11日 20時) (レス) id: 5c1dcb4cdc (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - ちょこさんさん» コメント、リクエスト共にありがとうございます…！ ぜひ書かせて頂きますね(^｡^) (2018年11月8日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
ちょこさん - いつも楽しく読ませていただいております。リクエストなのですが、赤さんが本当に体調が悪いのにメンバーは嘘だと思って信じなくて、、、みたいな話を読んでみたいです！もしよろしければよろしくお願いします(･･*)これからもひっそりと読ませていただきます〜！ (2018年11月5日 0時) (レス) id: fbde2448b3 (このIDを非表示/違反報告)
モム(プロフ) - けーた。さん» そう言って頂けて嬉しい限りです〜〜（；＿；） (2018年10月26日 1時) (レス) id: 6ef98410ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モム
| 作成日時：2018年8月28日 22時
