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Aside
シルク「ただいま」
貴「…おかえり」
玄関までシルクを迎えに行く
貴「おかえり」
無理やり口角を上げる
きっと泣いてしまいそうな顔をしてる
シルク「うん、ただいま…話って何?」
少し声のトーンを落として聞いてきた
貴「ちゃんと…話すよ…グスッ、もう…誤魔化さないから…」
シルクからしたらなんの事かちっとも分かんなかったと思う
シルク「…取り敢えず中入ろう」
靴を脱いで私の手を引っ張ってリビングに向かった
ソファーに座ってふぅ…っと息を吐く
貴「喘息が…酷くなっちゃって…薬の量が増えちゃったの。本当はもっと前に言わなきゃダメだったんだけど…言いたくなくて…今日モトキに背中を押してもらって電話したの」
黙って聞いてくれた
しっかりと目を見ながら聞いてくれた
貴「内緒で薬飲んで、吸入して…一時的に喉が炎症を起こしているだけだから…このまま咳を抑えてたらもう少しで治るの…今更だけど、それまで協力してくれる?」
いつの間に涙でぐちゃぐちゃになった顔
それを隠すように抱きしめてくれた
シルク「辛かったよな…話してくれてありがとう」
シルクも鼻声だった
シルク「言うまで…悩んだろ?」
貴「…悩んだよ…凄くすごく悩んだ…言ったらシルクが消えちゃいそうだったもん…」
そんなの見てらんねぇ
なんて嘲笑って去っていく
シルク「バカ…死ぬまでそばに居るに決まってんじゃねぇかよ」
そんなこと言われたのは初めてで
貴「お母さんも、お父さんも…面倒臭いって逃げてちゃった…お兄ちゃんは一緒にいてくれたけど…」
愛情が足りなくて
我儘言っちゃダメだって我慢して
貴「こんなに暖かいのは初めて…」
シルク「これからは発作でないようにちゃんと注意するから」
安心して付いてこいなんて
言われなくても付いていくよ
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こつぶ(ここ)(プロフ) - *ののさん» そーなんですか…(´・ω・`)マラソンの部分書いてほしいです…! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 774bd11b3a (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - こつぶ(ここ)さん» 予定があわずオールスター感謝祭を見れていないんです…書いて欲しいシーンを詳しく書いて頂ければ頑張りますが…難しいかもです (2019年4月13日 20時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 凄い...ありがとうございました! (2019年4月13日 20時) (レス) id: ae7f37ea5c (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(ここ)(プロフ) - オールスター感謝祭のものを書いて欲しいです! (2019年4月13日 19時) (レス) id: 774bd11b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ&くう(プロフ) - こちらそこ何度もありがとうございます (2019年4月8日 7時) (レス) id: 7ab6ffeaef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年3月27日 23時