検索窓
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:154,574 hit

ページ29

Aside

シルク「ただいま」
貴「…おかえり」

玄関までシルクを迎えに行く
貴「おかえり」

無理やり口角を上げる
きっと泣いてしまいそうな顔をしてる

シルク「うん、ただいま…話って何?」
少し声のトーンを落として聞いてきた

貴「ちゃんと…話すよ…グスッ、もう…誤魔化さないから…」
シルクからしたらなんの事かちっとも分かんなかったと思う

シルク「…取り敢えず中入ろう」
靴を脱いで私の手を引っ張ってリビングに向かった

ソファーに座ってふぅ…っと息を吐く
貴「喘息が…酷くなっちゃって…薬の量が増えちゃったの。本当はもっと前に言わなきゃダメだったんだけど…言いたくなくて…今日モトキに背中を押してもらって電話したの」

黙って聞いてくれた
しっかりと目を見ながら聞いてくれた

貴「内緒で薬飲んで、吸入して…一時的に喉が炎症を起こしているだけだから…このまま咳を抑えてたらもう少しで治るの…今更だけど、それまで協力してくれる?」

いつの間に涙でぐちゃぐちゃになった顔
それを隠すように抱きしめてくれた

シルク「辛かったよな…話してくれてありがとう」
シルクも鼻声だった

シルク「言うまで…悩んだろ?」
貴「…悩んだよ…凄くすごく悩んだ…言ったらシルクが消えちゃいそうだったもん…」

そんなの見てらんねぇ
なんて嘲笑って去っていく

シルク「バカ…死ぬまでそばに居るに決まってんじゃねぇかよ」
そんなこと言われたのは初めてで

貴「お母さんも、お父さんも…面倒臭いって逃げてちゃった…お兄ちゃんは一緒にいてくれたけど…」

愛情が足りなくて
我儘言っちゃダメだって我慢して

貴「こんなに暖かいのは初めて…」
シルク「これからは発作でないようにちゃんと注意するから」

安心して付いてこいなんて
言われなくても付いていくよ

逆ドッキリ!?→←▽



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
193人がお気に入り
設定タグ:シルクロード , シルク , Fischer's   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こつぶ(ここ)(プロフ) - *ののさん» そーなんですか…(´・ω・`)マラソンの部分書いてほしいです…! (2019年4月13日 21時) (レス) id: 774bd11b3a (このIDを非表示/違反報告)
*のの(プロフ) - こつぶ(ここ)さん» 予定があわずオールスター感謝祭を見れていないんです…書いて欲しいシーンを詳しく書いて頂ければ頑張りますが…難しいかもです (2019年4月13日 20時) (レス) id: 139f9ac550 (このIDを非表示/違反報告)
みるく - 凄い...ありがとうございました! (2019年4月13日 20時) (レス) id: ae7f37ea5c (このIDを非表示/違反報告)
こつぶ(ここ)(プロフ) - オールスター感謝祭のものを書いて欲しいです! (2019年4月13日 19時) (レス) id: 774bd11b3a (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ&くう(プロフ) - こちらそこ何度もありがとうございます (2019年4月8日 7時) (レス) id: 7ab6ffeaef (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:鳴海 帆南 | 作成日時:2019年3月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。