【ﾛ兄鬼2】零時に会いましょう (ページ9)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:5,963 hit

8限目ページ9

zm「っ…」

「…ぞ、ゾム？！」

空を切る感覚がして、振り下ろされてから
痛みも血の感覚もないことを
不思議に思って目を開けた

すると、目の前には
ロボロより一回りほど大きな
ゾムの姿があった

zm「はよ…にげろ…」

「で、でも…！！！」

彼の背中には刀が突き刺さっている

心拍に合わせるように
紅が流れていくのが分かった

zm「俺はええから！！！」

「やだ…置いてけない…」

zm「刺されたことで全員が生き残るのは無理
　つまり噂通りなら、時間は戻る」

「…でも違かったら」

zm「ここまで状況被ってて違うとは言わせへんわ」

ククッと笑ってから
頭上に大きな男の人の手が乗る感覚がした

zm「ええか？全力で走れ、逃げろ」

「…」

コクリと頷く

zm「ロボロ、Aに手出したらあかんで」

rbr「ゾムに言われる筋合いあらへん」

刀を握る力が強くなって、深く深く刺さっていく

見るにも耐えなくなったとき

zm「今や」

たった一言

私は全速力で走り出した