・ ページ23
Ken side
佐「小島くんっ！起きて！」
Aとゆっくりデートを楽しんだ数日後の、雑誌の撮影。1人控え室でうとうとしてたら、いつもよりさらに元気な大型犬が到着。
小「おー、おはようさん」
佐「おはよ！どうでした？こないだ」
ニタニタしたながらリュックをおろして、俺の隣に腰掛ける。男子校かここは。
小「教えてくれた店めっちゃうまかった」
佐「よかったー！ってちゃうねん！Aちゃんとのデート、どうでした？」
どこまで言うてええんやろ。全部聞いてほしい気持ちもあるけど、笑われる未来しか見えん。
でも今回は晶哉の協力ありきのデートやったし。
小「なんやろ、まあ、幸せ？」
佐「うわーっ！Love so sweet流さな！」
小「あ、でも晶哉が思ってるような展開ちゃうで」
佐「えっ？」
小「まあその、あれよ、清らかな交際よ」
佐「は？え、一緒に泊まってへんの？」
小「いや泊まったよ！ほらなんていうか…なあ？」
佐「はあ〜？」
ちぇ、と言いたげにくちびるを尖らせて、スマホをいじり出す晶哉。
周りからしたらヤキモキして当たり前か。もう27歳やもんな。
佐「それってさ、またAちゃんが拒否したんすか？」
小「いや、むしろあいつはノリノリというか」
佐「ノリノリ…」
小「おい、変な想像すんなや」
佐「危な、ちょっと変な想像しそうなっちゃった」
小「まあ、先は長いし。ちょっとずつやな」
佐「ふぅん、そっかあ。それで小島くんが大丈夫ならいいけどさ」
優しいな。今回のことだって、たぶんAよりも俺のことを思っての行動やったんやろうな。
恋愛すらもメンバーに助けられて情けない気もするけど、自分勝手になられへん俺にはありがたい。
佐「でも、ちょっと嫌なこと言いますけど」
小「ん？」
佐「Aちゃん、見るたんびにきれいになるから、誰かにちょっかい出されたら嫌やなって。俺的には、早く公表もしてほしいし」
晶哉が言うことは、痛いくらいわかる。
あの日俺の中にじわじわと広がった独占欲みたいなものは、必然のもんな気がした。
でもさ、それがバカバカしくなるくらい、なぜか心配ないのよな。
小「そんときはそんときよ」
佐「まあ、そやけど」
小「でも俺が離れてやらんから、大丈夫ちゃう？ありがとうな」
佐「…そやね！じゃ、大丈夫か！」
(手放すなんて考えられへん)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2085人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ma(プロフ) - リリーさん！終わりでない事をお伝え下さりありがとうございます！私もなかなか心落ち着かず、、でもこちらの作品の大ファン且つ読みたい人間の１人です！それだけお伝えしたく、、リリーさんのタイミング・ペースでこれからも勝手にふらふらっと立ち寄らせて頂きます！ (1月29日 2時) (
レス) @page39 id: 6afe5e85b8 (このIDを非表示/違反報告)
yuunaao52(プロフ) - 更新ありがとうございます！複雑な心境お察しします。私も年末からザワザワしています。こんなふうに共有できる場があるのが嬉しいです。書きたいものを書けるときに書けばいいと思います。読みたい者は確実におります。楽しみにはしているけど、負担になりませんように (1月29日 0時) (レス) @page39 id: ec64e5d76f (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - え？？終わりなんですか？泣 最初から読んでいた大好きな作品なので是非完結まで読みたいです！！ (11月27日 7時) (レス) @page38 id: 1169bbcbbf (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - おわり？？？え、？？？終わっちゃダメですって、！！半年以上ぶりに戻ってきたら終わってる、、うそですよね？待ってください再開してください！！！、 (10月13日 2時) (レス) @page38 id: 2372b71d74 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - kkさん» コメントありがとうございます！kkさんがまだ読んでくださっていて感無量です🥲更新が滞ってしまって申し訳ないです💦これから少しづつですが再開いたしますので、引き続き楽しんでいただけるようがんばります！ (6月20日 13時) (レス) id: 6993cce710 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リリー | 作成日時：2022年9月26日 23時
