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you side
見学したマンションは、それはそれはきれいで。
まったく文句のなかったわたしたちは、そこに即決した。
小「いや即決したんおまえだけやん」
「だってキッチンも広かったしー、コンシェルジュさんも優しそうな人やったしー」
小「まさかの隣の部屋あいてたしー？」
「それはたまたまやん！」
同じマンションのフロア違いに住むと思ってたら、「隣室が来月空くんですよ」と不動産屋さんがにっこり笑って言ったときはさすがにびっくりしたけど。
後から到着したマネージャーが「隣同士ならなおさら安心やわ」と言うから、ここは大人の言うこと聞いとこうということで話がまとまった。
小「あ、電話」
ホテルに帰ってきて、あたりまえのようにわたしの部屋に居座る小島くんとマンションの話をしてたら、小島くんのスマホが鳴った。
小「おつかれーい。おん、俺らのほうは決まった。え？飯？」
受話器の向こうは、おそらくメンバーの誰かやろう。この感じは大晴くんか晶哉くんかな。
久しぶりにみんなでごはんかな。
そう思って、財布とハンカチだけをサコッシュに入れてみる。
小「あー、すまん。今日俺らもう店予約してしもてんな」
「ん？」
小「え？まあそんなかんじや。おん、ごめんやで！近々7人で飯の時間作ろ」
小島くんはそう言ってスマホを置いた。
「誰？」
小「晶哉。大晴と誠也くんが大阪帰る前に飯行こって言うてるらしくて」
「行かんでええの」
小「ええよ、もう店予約してもうたもん。しかもいつでも行けるメンバーやし」
「え、お店って」
スツールに腰掛けておろおろするわたしのほうに、足音も立てずに近寄る小島くん。
いつぶりかの近距離。切れ長の目がわたしの目を捕らえる。
小「なにがええとかわからんかったし、和食。1時間後に迎えに来るからきれいきれいして出てこいよ」
わたしの頭をぽんと撫でて、思い出したかのように「あ、手ぶらで」と言ってそのまま自分の部屋に帰って行った。
「きれいきれい…」
慌ててスーツケースをひっくり返して、ちょっとでもキレイめな服を探す。ない。ないよそんなん。
せめて、と思って柄のない白いロンTを掴んで鏡に向かう。
そこにいるのは、帽子をかぶってたせいでボサボサの髪を揺らす、ほっぺたをピンクに染めた別人みたいな自分やった。
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ma(プロフ) - リリーさん！終わりでない事をお伝え下さりありがとうございます！私もなかなか心落ち着かず、、でもこちらの作品の大ファン且つ読みたい人間の１人です！それだけお伝えしたく、、リリーさんのタイミング・ペースでこれからも勝手にふらふらっと立ち寄らせて頂きます！ (1月29日 2時) (
レス) @page39 id: 6afe5e85b8 (このIDを非表示/違反報告)
yuunaao52(プロフ) - 更新ありがとうございます！複雑な心境お察しします。私も年末からザワザワしています。こんなふうに共有できる場があるのが嬉しいです。書きたいものを書けるときに書けばいいと思います。読みたい者は確実におります。楽しみにはしているけど、負担になりませんように (1月29日 0時) (レス) @page39 id: ec64e5d76f (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - え？？終わりなんですか？泣 最初から読んでいた大好きな作品なので是非完結まで読みたいです！！ (11月27日 7時) (レス) @page38 id: 1169bbcbbf (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - おわり？？？え、？？？終わっちゃダメですって、！！半年以上ぶりに戻ってきたら終わってる、、うそですよね？待ってください再開してください！！！、 (10月13日 2時) (レス) @page38 id: 2372b71d74 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - kkさん» コメントありがとうございます！kkさんがまだ読んでくださっていて感無量です🥲更新が滞ってしまって申し訳ないです💦これから少しづつですが再開いたしますので、引き続き楽しんでいただけるようがんばります！ (6月20日 13時) (レス) id: 6993cce710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリー | 作成日時：2022年9月26日 23時
