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you side
「んああおいしそう!ラーメン久しぶり!」
小「めっちゃ透き通ってるやん。初めて見たこんなん」
ここのラーメンは澄み切ったスープが売りらしい。味覚が大人になり始めた今年27歳のわたしたちには新鮮やった。
あ、小島くんもうすぐ誕生日や。今年はどうしよかな。7人でお祝いできたらええなあ。
ズルズルと麺をすすると、向かいにまったく同じ姿勢で麺をすする小島くんに気づいて、思わず笑った。
小「なんやねん」
「いやなんか、似てきたなと思って」
小「俺とA?俺はやっぱりまだ大晴に似てんなと思うときあるけど」
「えー?そうかなあ、まだわからんのよなあそれ」
小「あー、あとさ」
「うん?」
小「公表しよか。付き合ってること」
「は…」
なるほど、話ってこれか。リーダーとしての話が終わって、次は彼氏としてってことね。
「どしたん急に」
小「俺は前から考えたし急ちゃうんやけどねえ」
「ちなみに、理由は?」
小「そろそろ限界かなあ、って」
「限界って、え、なんか撮られた?または撮られそう?」
小「いやそうやなくて」
公表して、堂々とイチャイチャしたくない?
そんなことを言う小島くんは至って真面目な声色。なにを言うてるんやこの人、いきなり。
いやでも、「いきなり」ちゃうんか。小島くんはもっともっと前からずっと、こうやってラーメンとか食べたかったんや。
そうよな。恋人らしいこと、1個もしてへんもん。
「もう大倉くんたちに言うたんやろ?どうせ」
小「言うたっていうか、聞いたっていうか。『どう思います?』って言うたら、『結婚前提ならええんちゃう』って」
「けっ!?」
小「そのあとすぐ『もし万が一アカンくなっても、誰も責めへんから』って言われたし、『ないです』言うといたけど」
「そんなハッキリと」
小「あかんかった?」
首を横にぶんぶん振る。
全然彼氏彼女らしくないわたしたちやけど、お互いそれなりの覚悟で付き合うことを決めた。やからその返事で全然ええんやけど。
公表かあ。小島くんの言うとおりや。公表さえしたら堂々とデートできるし、マンションが同じことがバレても、なんなら一緒に住んだとしても、何も問題ない。
でも、みんなはどう思うかな。受け入れてくれるかな。
なんか、久しぶりに恋愛のことで脳を働かせた気がする。
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ma(プロフ) - リリーさん!終わりでない事をお伝え下さりありがとうございます!私もなかなか心落ち着かず、、でもこちらの作品の大ファン且つ読みたい人間の1人です!それだけお伝えしたく、、リリーさんのタイミング・ペースでこれからも勝手にふらふらっと立ち寄らせて頂きます! (1月29日 2時) (レス) @page39 id: 6afe5e85b8 (このIDを非表示/違反報告)
yuunaao52(プロフ) - 更新ありがとうございます!複雑な心境お察しします。私も年末からザワザワしています。こんなふうに共有できる場があるのが嬉しいです。書きたいものを書けるときに書けばいいと思います。読みたい者は確実におります。楽しみにはしているけど、負担になりませんように (1月29日 0時) (レス) @page39 id: ec64e5d76f (このIDを非表示/違反報告)
maya(プロフ) - え??終わりなんですか?泣 最初から読んでいた大好きな作品なので是非完結まで読みたいです!! (11月27日 7時) (レス) @page38 id: 1169bbcbbf (このIDを非表示/違反報告)
あおこ(プロフ) - おわり???え、???終わっちゃダメですって、!!半年以上ぶりに戻ってきたら終わってる、、うそですよね?待ってください再開してください!!!、 (10月13日 2時) (レス) @page38 id: 2372b71d74 (このIDを非表示/違反報告)
リリー(プロフ) - kkさん» コメントありがとうございます!kkさんがまだ読んでくださっていて感無量です🥲更新が滞ってしまって申し訳ないです💦これから少しづつですが再開いたしますので、引き続き楽しんでいただけるようがんばります! (6月20日 13時) (レス) id: 6993cce710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リリー | 作成日時:2022年9月26日 23時