33話 ページ35
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ゾ「初めは、浮気なんてするつもりはさらさら無かった」
ゾ「でも、Aがどんどんきれいになっていって
俺をどんどん置いていく気がしてん…。
Aだけが先に進んで俺だけ、」
『…うん。』
ゾ「そんな病んでる時に部下の昔のAに
雰囲気が似とる子に告られて、…最初はフッたんや。
A以外なんてありえへんし、嫌やった。」
『そっか』
ゾ「それに俺には彼女がおるって言ってん。
でもその子はそれでもいいから、って…。
俺の自己満で優しいその子にもつけ込んだ。
昔のAに接してるみたいで、すごい気が楽やった」
『…私は、ゾムを置いて行ってたつもりは無かったよ。
ゾムが大好きだったから一緒にずっといたかったし
支えてあげたかった。だから私ももっとしっかり
するように努力してた。…それがゾムを傷つけてた
なんてね…。……そっか。』
ゾ「ち、違うねん!そんなん思わんといてや!!
俺も浮気しとったけど、、Aの事が常に
頭から離れんかってん、っ、
浮気すればするほど、Aの笑った顔がよぎって、」
『…うん、』
ゾ「だから、Aが出て行ったあの日、
手紙を読んで、俺が手遅れなとこまでいっとった
ことに気づかされた…。自分への最低最悪な
甘えから、こうなった。」
『…で、結局ゾムはどうしたいの?』
こんな時でも未だに片想いしてる私は
少し期待してしまっている、まだ好きでいてくれてるかな。
なんてね。
ゾ「…Aが出て行ってからよく考えた。
でもバカな俺には無理やった。
俺が例えどんなに悪くても、Aの未来が
幸せであって欲しいと想っても、
Aのことが
好きで好きで、…、離れたくないって
思ってまうねん、」
『…そっ、か、…っぅ、ひっ、く、…ッ、』
ゾ「…泣かんといてやっ…ッ、期待、してしまうやろっ、」
『…ゾムま、で、泣かないでよ…っ、笑』
ゾ「…また、おれと、付き合ってくれませんか、」
『っぅ、う、ん…っ、私もっ、ゾムしかやだ…っ!』
力強く抱きしめられる
ゾ「ごめん、ほんまにごめん、」
こんなに泣いてるゾムを初めて見た
『うん…っ、おかえり、ゾム、』
ゾ「ただいま…っ。」
やっぱり私はゾムだけにはどうしても甘いみたい。
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桃の葉っぱのゆめ - 泣いてまうやろ!最高です!! (2022年7月19日 15時) (レス) id: 45855f0c1e (このIDを非表示/違反報告)
える@zmさん推しだよ - 目から アラルかぁい が溢れる・・・ (2022年4月15日 20時) (レス) @page37 id: 7a01b9de9e (このIDを非表示/違反報告)
わーい\(^o^)/ - けっして作者様を貶してるわけじゃないんですが、私は再婚するのは嫌ですね〜 (2021年8月3日 20時) (レス) id: 7e1bdb3c05 (このIDを非表示/違反報告)
そらいちご - 姫野さん» 何回見ても目から汗が、、、(⊃;ー;⊂) (2020年5月5日 22時) (レス) id: 831146fddc (このIDを非表示/違反報告)
姫野(プロフ) - そらいちごさん» ありがとうございます!!他の作品もよろしくおねがいします!! (2020年5月5日 16時) (レス) id: ff9b6ca607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫野 | 作成日時:2019年5月9日 20時