果報者1〜第33章〜 ページ47
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ドアが開いた音で意識が覚醒した。
ゆっくり目を開くと真っ白な天井、そして薬品独特の匂い。...どうやらここは病院らしい。
静かに今の状況を理解するためにぼーっとしていると少し離れたところから話し声が聞こえてきた。
降谷「……Aはどうだ？」
風見「...まだ起きていません」
降谷「だろうな...首には締められた跡があんなにくっきりとした痣になっていたしな」
風見「相当強く締められたのでしょう。今夜も目を覚まさないかもしれません」
(上矢？一体誰の事…………。上矢？)
上矢！！
すべてを一瞬で思い出しすぐさま飛び起きたのだが、急に苦しくなり、少し咳き込む。
『上矢は！？ッ、ゴホッゴホッ』
Aが目を覚ました事に気づいたのか、二人が私の近くに飛び寄ってきた。
降谷｢大丈夫か？｣
『...うん、ごめん』
何回か咳き込んで落ち着いた後、風見さんからお茶を貰いゆっくり飲んだ。
降谷｢上矢の事だが...｣
私が落ち着くのを見て、れいにぃは私のベッドの傍の椅子に座る。
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降谷｢上矢は死刑判決だ。...まぁ執行されるかどうかは分からないが。俺達もまだまだ聞くことが沢山ある｣
『...そっか』
私が最後に上矢を見たのは担架で運ばれてた時。
あの時......
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ﾋﾟｰ
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００:００
無機質の機械音。
そして、爆弾は起こらなかった。
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志保「え？止まったの？？」
『うぇ〜い』
それを確認した私は力なく大の字に倒れた。
隣の志保も安心したように腰を抜かしてペタリと地面に座る。
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「ﾆｬｰﾝﾆｬｰﾝ」
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ポケットの携帯が鳴った。
この音は秀一だ。
赤井「A！無事か？」
『それより、ブーちんが！！』
先程堪えた涙が再び溢れ出す。
事情を知らない警察が入る前に、綺麗なままのブーちんを引き取りたい。
赤井「...ブーちん？」
『2階にいるから、すぐに引き取って......あと、それ...と、...』
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あれ？
急にきた眠気に思わず手を離してしまい、携帯がカランと音を立てて地面に落ちた。
赤井「おい！？A？？」
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電話からは焦った秀一の声が聞こえる。
しまった、と落ちた携帯に手を伸ばそうとするが、その携帯は先に志保が手に取った。
志保「私達は5階の第一ホールにいるわ。先にやるべき事をやってきなさい」
私の表情にブーちんがどういう状況なのかを悟ったのだろう。
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです！ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています！ (2020年4月11日 9時) (
レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます！待ってました！！今度はジンのターンですね( -ω- `)ﾌｯジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：235711 | 作成日時：2020年3月15日 19時
