理解者5 ページ37
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「ﾝﾆｬｧｧｧｧｧｧ！！」
よく知ってる声がした。
それは、上矢の腕に噛み付いた。
その一匹を先頭に数匹の彼らも上矢身体に噛み付く。
私の首を締めていた手は離され、地面に倒れ込んだ。空気を吸い、何回か咳き込んだ。
上矢「くそ！なんだコイツら！！」
しかし上矢は腕に噛み付いていた“ブーちん”を振り落とし、地面に叩きつける。
そこからは一瞬だった。
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上矢「死ねよ、くそ猫」
パァン！！
と音がして、大きい図体は動かなくなった。
『...ぁ、』
頭が真っ白になった。
ブーちんが......死んだ？？
白の毛並みに目立つ赤色。
私を守ろうとして...死んだ？？
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『違う！！！』
ブーちんは私に一瞬の隙を与えるために来てくれたんだ！！！
涙が零れそうな目を見開き、飛ばされていた拳銃を転がりながら取り構え、震える手に力を込めブーちんの方を見ている上矢の左腕を狙う。
パァン！
今度は命中した。
左腕を完全に撃たれたことによって落とした上矢の拳銃を蹴り飛ばし、遠く届かないところへと飛ばす。
上矢｢チッ！｣
これで両腕を使えなくしたはずだ。
こちらが断然有利になったのにも関わらず、拳銃を構えている私を見てニヤリと笑った後、急に走り出した上矢。
こいつ、逃げる気か！？
あっちは階段だ。
くそ！逃がす訳には！！
背中を見せて逃げる上矢の足に向けて、拳銃を向ける...が。
視界がボヤける。
『くそ...』
血が流れすぎで、貧血を起こし始めている。
上矢を追いかけるために私も全身全霊で立ち上がる。
視界の端に倒れているブーちんが映った。
『ブーちん......ありがとう。』
あとで、また来るから。
それまでここで眠ってて下さい。
零れた涙を腕で拭き、目線を先へと向ける。
『待て！！』
走り出した私に、ブーちんが「すぐにこちら側に来るんじゃねぇぞ」と言った気がした。
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C4爆弾を抱えながら上矢を追いかける。
銃を構えるが走る振動で上手く焦点が合わない。撃たれた腕がどくどくと感じる。血が身体に足りていない気がする。また既に距離が開いていて、弾が惜しく撃てない。
上矢は階段で上へと登っていく。
なぜ、上に...
『ｯ！まさか！！』
上には志保が！！！
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トロ丸くん(プロフ) - 初コメ失礼します。凄く面白くて大好きです！ただ、理解者2から3にかけてがおかしくなっているので修正したほうがいいと思います。更新楽しみにしています！ (2020年4月11日 9時) (
レス) id: 1357d0851f (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - めちゃくちゃおもしろいです！番外編とかでもっとジンとの絡みが見たいなぁと思ってますw更新頑張ってください！ (2020年4月10日 15時) (レス) id: 51ee7cd96d (このIDを非表示/違反報告)
イアデビル(プロフ) - 面白いです最新待ってます頑張ってください (2020年4月2日 0時) (レス) id: ef5404f845 (このIDを非表示/違反報告)
斉藤さん - 続編おめでとうございます！待ってました！！今度はジンのターンですね( -ω- `)ﾌｯジン好きの私にはニヤけが止まりませんw (2020年3月20日 23時) (レス) id: 4ec1a4318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：235711 | 作成日時：2020年3月15日 19時
