野良猫《名探偵コナン》

乗客者6 ページ18

.



.
『(ああ、、10年ぶりだ、、、)』


.
私はただ振り上げられた拳銃を目で追う。
１歩間違えれば痛みを伴うこのスリル。




このスリル、、身体は覚えている。
久しぶりに感じるこの感覚に私の口角は上がっていた。

こいつらはあの時の銀髪兄ちゃんとは違う。
経験不足のこいつらに拳銃が上手く扱えるわけないだろう。


振り降ろされた拳銃を頭の前で掴み、反対の手で腕に手刀を入れる。



男1「っ！」

.
関節に入れたんだ。相当痛いバズ、、、ハッハ私も経験積みだ。

痛みで離した拳銃を取り上げ、後は安全装置を入れれば、、、、、



.
『およ？』


既にかかってるセーフティ。
、、、一体誰が？？

そもそもかかってたのかな、、、なにそれ、こいつら馬鹿じゃん。


『、、、まあ、いっか。』


腕を抑えてうずくまっている男の横に拳銃を投げ捨て、席に座った。
そして、何も無かったかのように窓の外を見つめる。



男1「この女、、、」


もう1度何かしようと動く仕草が視界の端に見えたが、もう1人の男がそれを制し、男は不満そうに舌打ちをしながら私から離れていった。


バスジャックかぁ、、、


もう1人の男の電話の内容によれば、宝石店の強盗グループの矢島の釈放が目当てらしい。

そういえば、逮捕は矢島だけで他の3人は逃亡したとか、、、、ん？、、、3人？？

あとの1人は？

だったらこのバスにいる可能性が高いじゃん。



『はぁ、まいったなぁ、、、』



.





.
コナンside

.

『はぁ、まいったなぁ、、、』


後ろからボソリと聞こえてきた猫好きの女性の声。
いかにもめんどくさいという感情が込められている。

それにしてもさっきは見ていたこちらがヒヤヒヤした。

それより、あの女性、、、

拳銃を突きつけられてもあの全く動じない態度。
あの、腕に手刀を入れる早さ。
そして、ジョディ先生が安全装置を既に入れていたが、安全装置を入れようとしていた。

一体何者だ、、、？


.

まあ、とにかく、、、

奴らが向こうに行っているスキに、、、
イヤリング型携帯電話でこのバスの状況を目暮警部に、、、




しかし、、、
ボタンを押していると近づいてくる足音。
顔を上げるとそこにはバスジャック犯が。


コナ「え？」


男1「何してんだこのガキ！！」



罵声を浴びせられ床に打ち付けられる。
そして電話を取られてしまった。

コナ「ｯ、、、」



男1「今度下手なマネしやがったら、殺すのはお前だからな！！」


コナ「、、、？」

乗客者7→←乗客者5

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す