恋しませんか？ (ページ3)

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次の日からもしばらく仕事は休みもないし、あの日借りたレインボーの傘も行く当てもなく宿舎の玄関に立て掛けたまま。

借りた、とは思っているけど、どこの誰かもわからないしきっとこのまま返せるわけもないんだろう。

そう思っていたある日のことだった。

午後から急に撮影がキャンセルになって、時間ができた。

TH「ジョングガ！ゲームしよ！」

JK「いや、俺ジム行きます。ヒョンも行く？」

TH「また？！俺が行くわけないじゃん…。」

JM「俺行こうかー？」

JK「いや、別に無理しなくていいよヒョン。笑」

JM「無理してないし！」

ジムまでマネヒョンに送ってもらって、軽く汗を流す程度に動いた。

隣でジミニヒョンはバテバテで大の字に倒れたまま、動かないけど。笑

JM「俺ももう歳なのかな…。」

JK「まぁ、俺よりは…。」

JM「ついこの間までは普通にできてたのにな。」

JK「でも俺も疲れ抜けずらくなりましたよ。」

JM「お前に励まされても馬鹿にされてるように感じるよ、ジョングガ！」

そう言って俺のおでこをパチンと弾いて、ヒョンはシャワー室に入っていった。

2人でジムの外に出た頃には日も沈んでいた。

JM「あ、あれかぁ。」

JK「なにが？」

JM「ここのジムに新しく出来たカフェ。ほら、あそこ。」

二階建ての体育館のようなジムの一角に、小さなカフェがあった。

噂はなんとなく聞いていたけど、今日初めてその存在を目にした。

JM「俺が奢ってやるから、行ってみようよ。」

JK「もちろん奢りなら行きます！」

JM「そこはありがとうヒョン！だろ！笑」

ガラス張りの店、ドアを開けたヒョンに続いて店に入った俺は、カウンターの中にいる見覚えのある姿に目が止まった。

白いポロシャツに黒のエプロン、そしてさらさらのポニーテール。

「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりですか？」

俺の視線に気付いた彼女は、あの日のように透き通る声でそう言った。

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