恋しませんか？ (ページ2)

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JM「ずいぶん派手な傘だね、ジョングガ。」

宿舎まで無事濡れずに…とはいかなかった。

やっぱりこれは、子供用だと思う。

肩が濡れた。

玄関で傘を乾かそうと広げていたら、ジミニヒョンがそう言った。

JM「なんか小さくない？子供用？」

JK「うーん、そうみたいです。」

JM「さっきまで晴れてたのにね。」

そう言ってリビングに入っていくヒョン。

パーカーは洗濯機に入れて、俺もヒョンの後を追う。

せっかくの久々の休みなのに、出掛けたのは俺だけでみんな宿舎で休んでいるようだった。

JN「おー。おかえり！」

HS「せっかくの休みなのにじっとしてられないもんかね？」

TH「筋肉つけて何が楽しいわけ？」

JK「ヒョンたちみたいになりたくないだけです。」

HS「やージョングガ！聞き捨てならない！」

忙しくて、慌ただしくすぎる毎日。

トレーニングしている時間が、何も考えなくて済むから。

理由はそれだけ。

JM「俺たちのマンネがどんどん筋肉バカになっていくー！」

JK「ヒョンたちも少しは鍛えたほうがいいですよ？歳なんですから。」

JN「なんで俺だけ見るの？！」

HS「ジニヒョンが一番、ねぇ？」

JM「歳がねぇ？」

JK「おじさんだからです。」

JN「おじさん！？ジョングガとは5つしか離れてないぞ！」

そう言って頭をくしゃくしゃされる。

JM「そういえばジョングガ、あの傘どうしたの？」

JK「ジムから出たら雨降ってて。走って帰ろうとしたら借りたんです。」

JM「子供に？」

JK「いや、ヌナ。」

JM「ヌナァ？！」

HS「ジョングガ、お前話したのか？！」

ジミニヒョンとホソギヒョンが目を丸くして俺を見てるし、ジニヒョンも口をあんぐりと開けたまま。

自他共に認める人見知りの俺が、全くの他人とそんなやりとりをしたことに驚いてるんだと思う。

まぁ話したというか、無理やり渡された、に近い。

ひどい雨の中でも透き通る声、

赤い傘がとても生えるサラサラの黒いポニーテール。

動きやすそうな服装だったし、きっとあの人もジムの帰りってところかな？

綺麗な人だったな。

部屋に戻る途中に玄関の傘を見て、そう思った。

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