はんぺんを届けてくれた本人が私の恋人です（震え）

はんぺんふわふわ 68 ページ28

(ちょっと甘め入ります。)



ツンツン

『…ふにゃ、？』


頬に指が当たる。

自分でもこんな声が出るとは思わず、寝てしまっていたことに気づく。




「あ、起きた。ふにゃってなに？誘ってる？」

『…そらるさん嫌い。』


ええ！？っと慌てているそらるさんをおかしく思いながら嘘ですよと言うと、

「そういう冗談は心臓に悪い。」

と苦い顔で言われてしまった。




今思うとここはそらるさん家で初めてあったとき以来来ていない。こんなに関係が発展するとはあのときの自分も驚きだ。


そらるさんは、キッチンにいくと冷蔵庫から牛乳を注ぎごくごくと飲んでいた。なるほど。お風呂上がりには牛乳派か。

『そらるさーん。私もください。』

私は豆乳派だけど。




「…！いいよ。」



なぜか冷蔵庫の前で少し考えて私の前に来る。

そらるさんの手には自分が飲んで半分へった牛乳のコップが握られていて、私のはない。

切れちゃった感じかな。牛乳。





私の前で牛乳を口に含み

『ふぁっ！？ん、ぁ。』

「ん、ふ、っ。」



く、口渡し！？え、なに考えてるの、そらるさん！？




お風呂からあがってきたときも変なこといってたけど、さ、盛りすぎじゃないです！？？



「ん、っはぁ。飲めた？」

『…はぁ、な、に考えてっ、…ひゃ！？』


飲まされていたときに垂れたのか私の口元についていた牛乳の液をしゅるりと舐めとる。




「…ん、おいし。ごちそうさま、A。」

いつものよりおいしかったよ。耳元で小さく落としたその声はすごく色っぽく聞こえて、やっぱりそらるさんも男なんだなと思った。











そんな一日が終わり、一週間後。



「…頑張ろう、snow。」

『リード、してくださいね。そらるさん。』

「もちろん。」




ライブがいよいよ始まっていく。

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