【歌IいI手】バンド、始めてみませんか？

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まず前提に、私のキャラが今と違うことを把握しててね


■□■


私には小学校の頃から家族ぐるみで仲良かった友達がいた

常に元気で天真爛漫、でも口が悪かったから元気っ子というかヤンキーみたいに思われてたこともあった

でも中身は女の子してたり、ちゃんと考えてる子


それが、神崎みおり


私の親友

.

中学もそのまま進学したから同じ学校で、また変わらず仲良く過ごして無事に卒業して…

とか、思ってた



当時の私には、あまりにも突然に感じた





その年の誕生日、…8月の4日なんだけどさ

隣町で花火大会があって、おばあちゃん家がそこにあるからって家族で花火見ながら過ごしてたの


終わったって家に帰って、私の誕生日ケーキが出てきた時、家の前に車が止まるのが確認できた

母さんが外に出て、しばらくして帰ってきたらさっきとはものすごい差のある空気だったから、よからぬ事が起きたのは察してた



"ねえA、落ち着いて聞いてくれるって、約束する？"



そんな言葉を告げられ、うんとしか答えられなかった



"みおりちゃんがっ…自. 殺、したって…"




そういった母は膝から崩れ落ちて、父さんに支えられながら泣き続けてた



言われた当の私は、何が何だかさっぱりで






みおりが、死んだ？


なんで



理由は




自. 殺、って





意味がわからないまま、その後数日過ごしてた

過ごしてた、のかな



生きながら死ぬって多分、こういうことなんだなって、今なら思える


三日くらいたって、やっと状況とか話を聞くとこができた


自室で首吊り、そう聞いた時吐き気がしたことも

やり方が雑で悲惨な状態だったっていわれ、胸が苦しくなったことも


あったけど、何故か泣けなくて




Aちゃん宛に、手紙が残ってて

そう言われ差し出された封筒にはいつもの少し乱暴な字で"Aへ"と書かれていた



ざっと中身を話すと、私がいなくてもAならきっと大丈夫だって、大好きだって




忘れないで、って…





■□■



そこまで話した桐原さんは鼻で息を吸うと口からふぅっと息を吐いた


「…無理しないで、ゆっくりでいいから」



桐「…ごめっ…」



少し背中をさすると、さっきと同じようにまたひとつ呼吸を置いて、続きを話すねと口を開いた

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