【歌IいI手】バンド、始めてみませんか？

3 ページ4

「1年2組、桐原A。伊東の隣の席で天宮が斜め前の席って感じで、そこそこ近いです。軽音部についてだよね」

そ「そ。まあ俺らが見に行けばいいだけの話なんだけど…気になるし」

「…昨日、入部希望で部室入ったんです」

天「桐原さんが…？」

「…なんか悪い？」

歌「え、いや、想像出来なかったから…」

「ギターと歌くらいはできる。で、行ったのはいいけど俺達のルールにどうたらこうたら。めだてりゃそれでいい、音楽だろうがなんだろうがー…って。真剣にやりたいならやめた方がいいって言いたかった」

わかりづらくてごめん、呟くとそっかぁ、と残念そうに天宮が呟いた

天「演奏いいって評判あったのにね、まあ、とりあえず顔だけだしてみようか」

ま「僕もそれには賛成かな…てことでさ、桐原さんちょっと付き合ってくれない？」

「…嫌な予感するけど、まさか私を連れていこうとか考えてないよね、相川さん」

そ「相川だけじゃないってこともお忘れなく」





「いーやーだ！伊東これどうにかしろ！！」

歌「あはは…ごめんねぇ…」

いや絶対思ってねえぞコイツ


軽音部の部室まで引きずられる私と引きずる相川＆天宮

後ろから見守る一ノ瀬伊東と今までにない経験をしてるがこんな事ってあるんだな


抵抗を諦めて引きずられるとすぐ目の前には昨日背を向けて帰っていった軽音部部室

…嫌な予感しかしないし


ま「じゃ、話した通りのタイミングでね？」

「はいはいわかりましたよー…」

扉からほんの少し離れて、先に四人が入るのを見守る


耳を傾けると私にも聞こえやすいように少し声を張って喋ってくれてる模様

天「入部希望なんですけど…、ここって楽器の種類っていくつあります？」


…うまく話を進める天宮に質問するように口を挟む一ノ瀬伊東、相川は多分コミュ障っぽい、なんで私の時喋れてたんだろ




天「へぇ…、あーあと、ここの最終的目標とかってありま「んなもんねえよ」…」

　「ここにいるのはチヤホヤされたいだけの奴だし、お前ら向いてないんじゃねえの？さっきからの質問とか聞くとよ」


…おお、開き直ってる


天「…へぇ、あ、もう1人入部希望の子が来るんですけど…」



…遅いぞ、天宮

4→←2

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す