忍術学園一年は組には女の子がいる part５

２３１話 ページ32

新野先生の最後の言葉には強い気持ちが込められていた。上級生達はその事を感じしっかりと返事をした。






新野先生「ではこれで話は終わりですね。Aさん、正直に答えて下さい。体はしんどいですか？」





A【疲れてます！】






新野先生「はい。いいお返事ですね。お風呂には入れますか？」






A【舞をしたのでお風呂には入りたいですが一人だとちょっとしんどいです！】





新野先生「そうなりますと上級生の誰かと一緒に入る事になりますが…。」






A【ご迷惑でなければお願いしたいです…。】ﾁﾗ





上級生達の方に目線を向けるA。





Aの目線をもらい真っ先に反応したのは喜八郎だった。





喜八郎「A僕と一緒に入ろう？」





滝三木「いやいや！待て喜八郎！」ガシッ





喜八郎のストレートな言い方に滝夜叉丸と三木ヱ門が慌てて肩をつかみ止めた。





喜八郎「もぉー。何？いきなり肩なんか掴んで。」





滝夜叉丸「何？じゃない！いくらAのお願いだとしても自分の欲望のままに言うな！」





三木ヱ門「そうだぞ！Aが可愛くてまだ異性を意識していないから言ってるだけだ！叶えてやりたいが少しは考えてから言え！」





喜八郎「二人ともうるさいなー。僕は考えてるよ。Aが疲れてるからお風呂でお世話してあげたいって思ってるだけで、決してAの肌の感触を味わいたいとか際どい所を見たいとか何なら火照ってるAに見つめられたいなんて思ってないよ。」





滝三木「思ってるだろ！？本音が駄々漏れだ！」





喜八郎「ぶー。」





二人のツッコミに膨れる喜八郎。そんな三人を落ち着かせる為にタカ丸が間に入った。





タカ丸「はいはい。二人とも落ち着いて、喜八郎君も膨れないの。僕は一緒に入りたいよ。だって髪を洗えるもん！」





滝三木「スゴいですねタカ丸さん。自分に忠実ですね。」





喜八郎「僕も自分に忠実だよ。」





滝三木「お前の場合は欲に忠実だろ！ってさっきから言葉が被りすぎだ！真似するな！」





仲良くハモっていた滝夜叉丸と三木ヱ門は喜八郎の事などそっちのけで言い合いに発展していった。






タカ丸「あらら。喧嘩になっちゃった？」






喜八郎「昔っからですから気にしなくてもいいですよ。それよりも二人の事はほっといて僕たちだけで入っちゃます？」





仙蔵「待て。喜八郎、抜け駆けはダメだぞ。私が一緒に入る。」

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