忍術学園一年は組には女の子がいる part３

１０７話 ページ8

兵助達が食堂を出ていくのを見ていた仙蔵達は



文次郎「どうする？」



仙蔵「私はAの方に行く。」



伊作「一年生達の方はどうする？」



留三郎「危険な事は無いだろうし、面白半分で見に行ったんだろ。ほっとけ。」



小平太「Aの方にみんなで行くのか？」



仙蔵「いや、私一人の方がいいだろ。お前達には何かあったのか後で話す。」



小平太「了解！」


長次「…わかった。」



仙蔵は兵助達を追い、文次郎達は部屋に戻った。




学園長の庵に着いたA。


A【疾風。】


疾風「ガウ！」


疾風の呼び声にヘムヘムが返事をした。


ヘムヘム「ヘム〜？」


学園長「どうしたのじゃ？ヘムヘム。」



ヘムヘム「ヘム、ヘムヘム！」



学園長「何々、疾風がAと来ておるとな。A入りなさい。」



学園長に声をかけられ襖を開けた。



ｽｰ



A【失礼します。お祖父様。】



学園長「ふむ。何かあったのか？」



A【……あの、実はお祖父様にまだ言ってなかった事があります。】




学園長「それは、あの事件にも関わる事かの？」




A【はい。なので先生方にも聞いていただきたいです。】




学園長は考えるも



学園長「ヘムヘム。至急先生方を庵に集めておくれ。」



ヘムヘム「ヘム！」



ヘムヘムが先生方を呼ぶ一方で庵の屋根裏では



兵助〈先生方を呼ぶって事は重要な話なんだろうな。〉


雷蔵〈そうなんだろうけど、事件に関わるって事だから僕たちが聞いててもいいのかなぁ。〉


仙蔵〈いずれ知ることになるなら今でもいいだろ。〉


兵雷〈立花先輩！〉



仙蔵〈お前達の話が気になったから着いてきた。〉



兵助〈食堂に居られるのは知ってましたけど、着いてくるとは思いませんでした。〉



仙蔵〈Aの事だからな。〉



雷蔵〈そうですか…。〉


矢羽音で話をしていた兵助達。



しばらくすると、先生方が集まった。



山田先生「学園長話しとは何ですか？」



学園長「それは、わしも今から聞くことじゃ。A。」




A【…三年前のあの日、家を襲撃してきた者が母様と父様を殺したあと、蔵お祖父様を殺し私を連れ去ろうとしていました。蔵お祖父様は、致命傷ながらも私を離さないで下さいました。それを見て襲撃犯は、なぜ襲撃したのかを蔵お祖父様には聞こえない声で話したのです。】

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