4話 学園長side ページ5
蔵之介が言うには、わしに手紙を送る数日前から、近所では見かける事がないような人を見るようになり嫌な予感がして、急ぎ手紙をわしに送ったそうじゃ。
蔵之介は昔から感が鋭く、悪い予感ほど外した事がなかった。
わしが、蔵之介の家に着いたのは夜が明けかける頃、近くに行くにつれて胸騒ぎと血の匂いがしてきた。慌てて家を開けると遥と大河が切り殺され重なるように倒れており、その近くには蔵之介と蔵之介の腕のAが倒れていた。思わず声がでてしまい、蔵之介の元に駆け寄り蔵之介とAを抱き起こした。
学園長「蔵之介!遥、大河!A!」
蔵之介「うぅ……あ、兄上…」
学園長「蔵之介!しっかりするのじゃ!いったい何があったんじゃ!?」
蔵之介「ぁ、兄上…私はもう駄目です……兄上の弟であった事を…誇りに思います…」ゴホゴホ
学園長「そんな事を申すでない!今、助ける!」
蔵之介「いいえ…私はもう逝ってしまいます…残り僅かの…中で、あった事をお話します……」
学園長「クッ…わかった……話してくれ…」
蔵之介「はい…兄上から…こちらに来ると……手紙を…もらったのが昨日…でした…今日兄上に……会ってから言うつもり…でしたが…近頃見かけた不審者…目的は…Aだったのです…ゴホ……理由は…兄上も知っての…通りAの持つ絶対記憶術で…その…力を我が物にしようと…Aを拐う事でした。…」
絶対記憶術とは、一度でも見て、聞いた事があることは忘れない特殊な才能であった。
わしも、その事は聞いていたので将来は自分の身を守れる為、自分がおる忍術学園にくのたまとして、入学するよう言っておった。
蔵之介「…何者かは…暗くわからなかった……です……兄上…お願いがございます…」
学園長「…なんじゃ……」
蔵之介「兄上は…読唇術……を使えま…すよね…Aが何を…言っているか……教えて欲しいの…です…」
わしは、そこで初めてAが泣いているのに、声が出ていない事に気づいた。
蔵之介「Aは…襲撃……してきた…者にお前の…せいで…家族が……殺されたと…その…事に…ショックを…受け、声が…出なく……なったの…です。」ゴホゴホ
蔵之介「ハァ…Aが…連れていかれ…そうに……なった…時に…襲撃してきた仲間が…兄上……が近くに…来ている事に…気づき……いずれ…Aを…拐いに……くると…いったのです…これが…すべてです」ゴホゴホ
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勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - え、好き、愛してる💪(・ω・`)ムキィ (2023年2月13日 23時) (レス) @page17 id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
関西弁大好き - めちゃ面ろいわぁ〜〜〜!!!!! (2022年4月16日 16時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)アネモネ(プロフ) - 朱鳥さん» 更新頑張って下さい! (2020年9月28日 7時) (レス) id: 866dd7e788 (このIDを非表示/違反報告)
朱鳥(プロフ) - (名前)アネモネさん» コメントありがとうございます!ご指摘ありがとうございます。他にも誤字脱字とかもあるとは思いますが落ちついた時にでもまとめて直させていただきます。 (2020年9月27日 20時) (レス) id: d9c4b26799 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)アネモネ(プロフ) - とっても面白いです!間違っていたらすみません。保険委員会のところの“保険”って“保健”では無かったでしょうか? (2020年9月27日 15時) (レス) id: 866dd7e788 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朱鳥 | 作成日時:2019年7月8日 7時