ドS先輩【歌い手】【うらたぬき】

Two ページ2

.






門の前でずっと突っ立っていたら
いきなり背後から声がして、
パッと後ろを向くと

身長低め男の子が立っていた。





？『校門の前で突っ立ってんじゃねぇよ。邪魔。』


『あ、す、すみません。』





え、この人怖い←
めっちゃ睨まれてるし……




？『お前……誰？』


『え、あ、きょ、今日からここに転校してきました！AAです！』


？『へぇー。お前が転校生ね〜』




私が自己紹介をすると、何か知っているかのような発言の後
私を舐め回すかのように凝視する。

え、なに怖い←
近いよ？近いよちょっと!!??




？『うらさーーーーーーーん!!!!!』




すると、誰かを呼ぶ男の子の声が聞こえた。




？『おい、朝からうるせぇぞ坂田。』




現れたのは、女の子みたいな、いわゆる"童顔"な男の子だった。




？『うらさんこそ！俺の事置いてったやろ！』


？『それはお前が遅いからだろ』


？『今日はちゃんと起きたもん！





ってあれ？君、誰？』






坂田と呼ばれた彼は、私に気が付き
あざとく首を傾げて聞いてきた。

こやつ……あざとい……
そしてむっちゃ可愛い……
女子なのに……負けた( ºωº )





『今日からここでお世話になります！AAです！』


坂『おお！君が転校生ちゃんか！Aちゃんって言うんやね！俺、坂田優!!宜しくね！』


『よろしくお願いします！』



？『おい、そろそろ行くぞ。』


坂『えー、うらさんも自己紹介せんの？』


？『別にする必要ねぇだろ』


坂『いやいや、あるやろ！うらさん生徒会長やねんから！』


？『坂田だって副会長なんだから、お前が色々教えてやれよ』


坂『もう〜、うらさんいっつも俺に丸投げやんか〜』





うらさん(？)とやらに色々言われて、口を膨らませて拗ねている。

か、可愛い……





坂『もう、僕が代わりに言うからね！
この人は、浦田渉。冷たいけど、ホンマはええ人やねんで？』


『よ、よろしくお願いします……』


浦『そろそろ行くぞ。職員室まで案内してやる。』


坂『うおお!!??珍しいなぁ！うらさんから進んで案内するなんて！』


浦『うるせぇぞ坂田。』


坂『じゃあ、俺先に教室行っとるな〜

バイバイAちゃん!!!!!』


そう言って私に笑顔で手を振り、去って行った。



ただいま、浦田さんと二人きり……
気まずさMAXでございます←



浦『…おい、置いてくぞ』


『あ、ちょっと待ってください〜!!』









＿＿＿＿＿＿＿

Three→←One

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す