Act.8 しかくなこころ【斑鳩三角】 ページ12
い「それじゃあAくんもそろそろ寮に慣れてきた頃だと思うから、お手伝いお願いしようかな!」
『うん、たくさん使って』
い「ありがとう!次の公演は夏組の第五回公演になるから、初めてだと大変かもしれないけどサポートするからね!」
『ありがとう。夏組のみんな、迷惑かけるかもしれないけど頑張るから、よろしくお願いします』
カントクさんと夏組のみんなとAが集まった稽古場。
脚本も出来上がり立ち稽古も始まってきた辺りで、Aのお手伝いが入ることになった。
天「手伝い、よろしく頼むな」
幸「A、手先器用そうだし俺の衣装作りも頼むかも」
『うん、頑張るよ』
椋「何かわからないことあったら、いつでも聞いてください!」
九「俺も俺も!」
『ありがとう』
一「Aのお手伝い入るとかマジテンアゲ!オレ今回主演だし、頑張っちゃうよん!」
『ふふ、楽しみにしてる』
Aの周りに集まる夏組のみんな。
側から見ればいつもと何の変わりもない光景。
でもオレは、カズの様子がおかしいことに少しだけ違和感を抱いていた。
ーーー
『みんな〜スポドリと新しいタオル持ってきたよ』
天「おーサンキュ」
幸「はぁ、もう喉カラカラ」
『はい、三角くんも』
三「わ〜ありがとう〜」
オレはAから手渡されたドリンクを開けて早速喉に通す。
ふう、と喉の渇きが潤い一息つくと、Aがオレを見つめていることに気づいた。
三「ん〜?Aどうかしたの?」
『…いや、何でもないよ』
三「?」
そう言ったAはオレに背を向けて、今度はカズのところへ行ってしまった。
ーーーーー
い「そろそろいい時間だし、今日はここまでにしようか。みんなお疲れ様!」
天「お疲れ」
椋「お疲れ様です!」
九「あーお腹すいたー!」
日も沈み身体がほどよく疲弊して来たところで今日の稽古は切り上げられた。
稽古中もカズの調子はどこか不安定で、それにつられてオレも調子が上がらなかった。
夕食までもう少し時間があることに甘え、オレはバルコニーに向かった。
To be continued...
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なる(プロフ) - 求めてた主人公…面白いです!!! (2019年11月20日 14時) (レス) id: 6c98839274 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すごくおもしろかったです!続きが気になります!これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2019年8月12日 16時) (レス) id: 94bf85f3ba (このIDを非表示/違反報告)
とりさん(プロフ) - 是非、続きが見たいです! (2018年12月15日 0時) (レス) id: b16a249822 (このIDを非表示/違反報告)
たかはし(プロフ) - いやもうこれあかんですよ……私のツボを的確に押してくる感じ……あなた神ですか? (2018年9月15日 23時) (レス) id: b1c8d6ac09 (このIDを非表示/違反報告)
朧流水斬(プロフ) - umiさん» 今更ながら勉強合唱という恥ずかしいミスを見つけてしまいました…失礼しました!合宿です!ぜひまたリクエスト失礼しますね! (2018年7月26日 20時) (レス) id: 5d1985f1dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:上原 | 作成日時:2018年7月20日 23時