ビビり48 ページ48
その時だった。
切「爆豪！」
出「A！！」
いずく…っ！
不意打ちで戦場に突如現れた出久たち。
喋る間もなく私はかっちゃんに抱えられ、
出久達に助けられ、
悪夢のような場所から、やっと逃げることが出来たのだった。
出「A…っ！うっ…ううぅっ…！！あの時！！守りきれなくて…！ごめん…！怖い思いさせてごめん…！無事でよかった…！ごめん…！！」
安全な場所まで抜け切ると、出久は足を止めて
私を抱きしめたまま泣きじゃくり、
ごめん、ごめんと仕切りに呟いていた。
「い、出久…！！出久のせいじゃないよ…！それに助けてくれたでしょ？…こ、怖くなんて無かった…！
私、全然ビビったりしてなかったの…！」
出「怖くなかった訳ないだろ！…まだ震えてる…！
ほんとに…！僕…！」
出久は私をギュっと抱きしめたまま泣き続けた。
それからテレビから流れてくる声にどちらからともなく顔を上げ、
オールマイトの最後の戦いを見届けた。
かっちゃんは静かだった。
それから私とかっちゃんは警察へ事情聴取へ向かわなければならず、
疲れた体にむち打ち今まであった事を話した。
警察署を出る前に2人きりで廊下を歩いていると、
かっちゃんが言った。
爆「…悪かったな。助けてやれなくて。」
「…え？…かっちゃん、ずっと私の事助けてくれてたじゃん！最初、あの場所でかっちゃんの姿を見つけた時、凄くほっとしたよ。
私が敵の言葉にどう答えようか迷っていた時、
かっちゃんが私の事信じてるぜー！って感じの目で見ててくれたのも嬉しかった。
私が震える度に肩をギュッてしてくれたのも安心した。
違う場所に飛ばされた時…また凄く心細くなったけど、かっちゃんの姿見ただけで震えが止まったよ。」
「逆に私は…足でまといで…。逃げる邪魔になってごめん…なんの助けにもなれなくて…ほんとに…」
何も出来なかった。
落ち込んで下を向くと、昨日より少し汚れた自分の靴が目に入った。
俯いているとかっちゃんの靴が1歩私に近づいた。
気づいたらかっちゃんの腕の中にいた。
爆「お前をどうにかあの場から逃がしてやりたかったンに、…怖い思いさせた。」
「…なにそれ。かっちゃんのせいじゃないじゃん」
爆「…強くなる。…絶対にだ！！」
「…私も。強くなりたいな…。」
その日は家でもお母さんに号泣されて
出久にまた泣かれて大洪水だった。
ベッドで出久にしがみついたまま、死んだように眠った。
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莉緒(プロフ) - けいこさんの書くかっちゃんが素敵すぎる…！ほんとに可愛い優しい大好きです！！素敵な作品をありがとうございます🩷 (4月4日 20時) (
レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - いちきちゃんさん» 応援ありがとうございます♡頑張ります(*^^*) (2023年2月16日 6時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします！更新ありがとうございます！これからも頑張ってください！応援してます！ (2023年2月15日 23時) (レス) @page46 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - かいさん» かい様 わー！嬉しいコメントありがとうごさいます！(*^^*)♡ (2023年2月15日 19時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
かい - コメント失礼します！めちゃ面白い作品ありがとうございます！ (2023年2月15日 19時) (レス) @page43 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：けちょ | 作成日時：2023年2月1日 10時
