ビビり31 ページ31
ううう...なんとか、なんとか着いたようだ。
ん?着いたのかこれ??
なんかかわいい猫ちゃんみたいなヒーローが説明を繰り広げていく。
どうやら皆はここからバス無しで合宿所まで
向かうようだ。
え、あたいは?あたいはどーすんだよおおおおう!!
相「ちなみに、緑谷妹に関しては俺達と先に合宿所へ向かっている」
「え!!!出久は?!出久も?!」
相「んなわけないだろ」
ああああ出久〜!!!
出久に手を伸ばしていると無情にも皆崖の下へ吹っ飛ばされて行った。
泣く泣く出久と別れ、私たちは優雅にバスで合宿所へたどり着いた。
そして私は一足先に相澤先生に個性の使い方を見て貰えることになった。
相「お前がこの合宿でやるべき事は自分の個性でできることを知り、自在に使いこなせるようになり、自信をつける。
それから...お前自身のトラウマを克服し、個性の暴走が起きんようにする。
とりあえず、お前の個性で出来ることを言ってみろ」
「えーと、部屋の空気をあっためたり冷やしたりー、うーん。空気って言われてもあんまり使い方が分からなくて使ってこなかったです。」
相「...緑谷から、空気を圧縮して空気砲のようにも使った事があると聞いたが...」
相澤先生が目線を下に落とし、控えめに言った。
『あの時』の事だから気を使ってくれたんだろう。
現に情けない事にその話題を出され、思い出し、
脈が少し早くなった。息が詰まる。
だけど私はトラウマを克服し、変わると決めた。
ここへ連れてきてくれたかっちゃん、出久、
それから相澤先生に応えるためにも私は頑張らないといけない。
「...はい。人を...吹き飛ばすイメージで...
でもあまり威力が...出ませんでしたけど...」
相「そうか...。緑谷。お前には、辛い過去だと言う事は分かっている。できるなら一生思い出さないようにしてやりたいとも思う。
だが自分に弊害が出ている以上、お前にはそのトラウマも乗り越えて欲しいと思っている。
具体的には、過去を思い出しても暴走が起きないように。」
「はい!先生...私、頑張ります!これ以上出久とかっちゃんに迷惑かけたくないんです!」
相「緑谷も爆豪も迷惑とは思ってないだろうがな...。
時間が惜しい。とりあえずその空気砲とやらを、
向こうに向けて思い切り打ってみろ。
私有地で人はいない。遠慮せず全力でやれ。」
「はい!」
私は両手を林の方に向け、空気を圧縮するイメージで押し出した。
487人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
莉緒(プロフ) - けいこさんの書くかっちゃんが素敵すぎる…!ほんとに可愛い優しい大好きです!!素敵な作品をありがとうございます🩷 (4月4日 20時) (レス) @page50 id: ff1884054a (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - いちきちゃんさん» 応援ありがとうございます♡頑張ります(*^^*) (2023年2月16日 6時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
いちきちゃん - コメント失礼いたします!更新ありがとうございます!これからも頑張ってください!応援してます! (2023年2月15日 23時) (レス) @page46 id: bbdd29e3b1 (このIDを非表示/違反報告)
けちょ(プロフ) - かいさん» かい様 わー!嬉しいコメントありがとうごさいます!(*^^*)♡ (2023年2月15日 19時) (レス) id: 4b0d6b848e (このIDを非表示/違反報告)
かい - コメント失礼します!めちゃ面白い作品ありがとうございます! (2023年2月15日 19時) (レス) @page43 id: 4d5241d02c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:けちょ | 作成日時:2023年2月1日 10時