溺愛される鬼少女② (ページ48)

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柱合会議① ページ48

そう言えば、トミー(富岡)から何の連絡もないまま彩さんの事は解決してしまった。

「…どうして私はここにいるのかな」

なぜか朝起きたらしのぶさんに柱合会議に行きますよと言われて寝ぼけた頭のままここまで来た。

うん？なんで？

「お前、鏡見たか？」

「寝癖ですよね」

真顔で言われたのすごく傷つく。
天元さんって女の子の扱い方知ってるんじゃないの？

「寝癖がついていても愛らしいぞ！」

「あ、ありがとうございます」

それはどういう愛らしいでしょうか。
杏寿郎さんの褒め部分がよく分からない。

「ふふ、私が直してあげるわ」

「蜜璃さん…」

ここに天使がいます。

「ねえ、あとひとりいないけど…誰だっけ」

「義勇さんね。富岡さん。覚えてあげて」

ただでさえひとりぼっちなのに…可哀想だよ。

「A、この後時間あるかァ」

「おはぎですか？」

「違ェよ。斬るぞ」

やだ怖い。なんで怒ってんのこの人。
おはぎは禁句なの？

「遅れてすまない」

地味に入ってきたトミ…義勇さん。

「義勇さん、お久しぶりですね！」

あの日以来だわ。
彩さんの色気にやられた日ね。

「ああ。接吻していいか？」

「急すぎ」

別にいいけど、いいけどさ？
もっと流れってものがあるんじゃないの？

「おい、富岡。急に何を言い出すかと思えば」

「小芭内さんいいです。もう何も言わないで」

長いですから本当。
年越しちゃうわ。

「そろそろお館様がいらっしゃる…」

「そうですね。Aは私の隣に」

個性が強すぎる柱の中で常識がある(？)なふたりに安心しつつ…

今から何が始まるのかすごく不安。

私何かやらかしたかな。

もしかして実弥さんのお煎餅食べたのバレたとか？

いやあ。あの時は義勇さんのせいにしたけど、蝶屋敷に義勇さん来てなかったんだよね。

バレるよね、だよね。

もっとマシな嘘をつけば良かったわ…

「…いいかい？A」

「っあ、お館様」

どうやら考えているうちに話は進んでいたみたい。

やばい、睨まれてる。
柱怖い。