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ずっと覚えてる ページ28

無一郎 side


『僕の時間を邪魔する人は嫌い』


あの時、Aはすごく傷ついた顔をしてた。
最近、上手くいかない事が多くて集中できなくて…いらいらしてた。


僕にはAだけなのに。









「無一郎くん」


Aが鬼になってすぐの時、
僕の屋敷に遊びに来たあの日。


「どうしたの?」


「えへへ、暇だから来ちゃった。今日非番でしょ?」


いつもすぐ忘れるのにAのことはずっと覚えてたのはなんでだろう。


「うん。お茶いれるね」


「ありがとう」


部屋に通してお茶と煎餅を持って行った。


「どうして非番だって分かったの?」


「しのぶさんが言ってたから」


なんて他愛もない話をしてた。
この話を今覚えてるのも不思議に思う。


「…ねえ。僕はなんでAを覚えてるんだろ」


「ん?」


ふと気になってそう聞いたけど
Aに答えなんて求めてなかった。


「…んー。なんでだろう?」


ふたりして首を傾げた。


「分からないけど、私を覚えててくれるの嬉しい」


そう言って笑うA。
だけど、僕は…


「でも、すぐに忘れるかもしれない」


霞がかかった僕の頭は明日にはそうなるかもしれない。


「忘れてもいいよ」


そう言ったAにびっくりした。
忘れてもいい?


「どうして?」


「無一郎くんが忘れても私が覚えてるから」


優しく微笑んで言うAに涙が出そうになった。


「僕を覚えててくれるの?」


気づいたらそんな事を言ってた。


「ずっと覚えてるよ。無一郎くんのこと」


Aを一言で表すなら花だと思う。
心が優しくて綺麗で強くて。


「…ありがとう」


僕まで優しい気持ちになる。

今日覚えた事が明日にはなくなることが不安で
どうして僕はこうなったのかも覚えてない。

何も知らない、分からない。


そんな毎日だった。


「私が覚えてたいだけだから」


この子に出会ってから世界が変わった。









「はあ…」


自分の言ったことにため息がでる。
馬鹿だったな、本当に。

謝って抱きしめたい。

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もっぴ(プロフ) - 今日この小説を知ったのですが面白くて一気見しましたああ!早くまえの柱のみんなに戻って欲しいです。。更新たのしみにしてます!!! (3月18日 1時) (レス) id: bfcff30253 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:enen♪ | 作成日時:2020年3月13日 13時

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