溺愛される鬼少女② (ページ45)

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解決しましょう① ページ45

「で、どういう任務なの？」

「アノ村デハ毎晩毎晩ヒトガ消エテイル！」

目の前の村…すごく貧相。
ボロボロだなあ。

毎晩人が消えてるならもうちょっと早く鬼殺隊送ったほうが良かったんじゃないの？
人手不足なの？

「…あの、すみません」

ふらふら歩いてる男の人に声をかけた。

「なんだぁ、ってお嬢ちゃん可愛いじゃねえか」

声かける人ミスった。

「…この村では人が消えてるんですか」

「あぁ。俺の女も5人は消えたぜぇ」

お前何人女いるんだよ
って言いたかったけど大人しくするね。

「お嬢ちゃんも気をつけなぁ。なんなら俺が守ってやるぜ？」

「い、いえ」

5人守れてねえよ。

「なあ？いいだろ？今から暇か？」

「今すごく忙しいです」

私の肩をさすって来る。
…正直、きもい。

触んな！って言いたい。

「これはなんだ？刺青か？」

私は隊服を貰うのを断った。
着なれた今の着物が動きやすいし。

適当に着た羽織から丸出しになってる私の肩。
…アオイにちゃんと着なさいって怒られたな。

「お兄さん。私と仲良くしないほうがいいですよ」

刺青なんて罪人のイメージしかないもんね。

「…ッチ」

舌打ちしたら寿命縮むぞ！なんて思ってたらお兄さん(笑)は去っていった。

まあ、聞き込みは出来たし鬼を探そうかな。

「きゃあああ！！」

さっそく鬼が出たっぽい。

「行クゾ！！」

「わかってるよ」

叫び声のしたほうへ走る。
いた、人影がふたつ。

鬼の呼吸弐ノ型鬼神の舞

二本の短刀で流れるような舞で激しく何度も斬りつけ、女の人の腕を掴んでいた鬼の腕を切った。

血だらけの鬼。

「お前、なんだ」

「鬼殺隊」

それだけ言って低く前に飛ぶ。
一瞬で鬼の間合いまで詰めた。

鬼の呼吸参ノ型鬼蓮の羽衣

ふたつの方向から同時に鬼の首を斬りつける。
すぐに飛ぶ首。

「！？」

鬼の驚いた顔。
…私も驚きだわ本当。

「大丈夫ですか…」

「…っ」

「彩さん」

だって私が助けた人、彩さんだったから。