関西の太陽 VII (ページ14)

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ぼうぎょりょくページ14

* Kojima

旅雑誌の撮影で色々巡って最後の旅館での撮影。
冬場は雪見酒が出来たりする露天風呂がおすすめポイントの旅館らしい。

2人で露天風呂での撮影を終わらせて、置いてもらってた浴衣に着替えて戻ればAちゃんも色違いの浴衣を着て待ってた。

『ここ景色すごいなあ』
小｢ほんまな、めっちゃ綺麗やった｣
『いつもお風呂とか一緒に入られへんから楽しかったわ』
小｢…そらそう、やな。｣

こういうことをさらっと言ってしまう。小悪魔とかあざといとか言葉があるけど素で言うてしまうAちゃんには生ぬるい言葉や。
俺らの前以外では言わんようにとは言うてるけど、こんなん他でもきっと言うてるやろ。

ふわっと風が吹いて暖まってた身体が冷えてくる。
中へ促されて座ると浴衣が少しはだけた。

小｢Aちゃん、浴衣気をつけて｣
『分かってる〜』
小｢……分かってないやん｣
『あれ、』

綺麗に座ったように見えたけど、隙間から細いふくらはぎが顔をのぞかせてて捲れば太ももまで見えるやろうなって感じ。

小｢こっち、ここ。｣
『……ありがとう』
小｢俺やからいいけど、浴衣は防御力低いねんから｣
『はあい、』
小｢こういうとことか｣

うなじをするっと触れば可愛くない声を出す、くせに一気に顔はりんごみたいに赤くなる。
そういうところやで、Aちゃん。