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潤side
「俺が何で怒ってるか分かるよね」
俺の前で仁王立ちする智にぃ。
その目は明らかに怒っていて、後ろにはめらめらと燃える炎が見える。
こうなってしまった原因は4日前。
俺が嘔吐感や熱にうなされていた日に遡らなくてはならない。
あの後、5時間目まで誰にもバレることなく過ごせたのだが。
ツいてないことに、6時間目は体育で。
しかも持久走。
『先生、神風お腹痛いらしいんで休ませてください』
と澪が言ってくれたのだが、結局休ませてもらえず。
1キロ走る予定だったのだが、200メートルで俺はリバース。
智にぃに連絡されて、迎えにこられて。
『40,2度。病院行くよ』
診断結果は風邪だったんだけど、気付いて直ぐ病院行かなかったから結構拗らせてて。
やっと今日治ったと思ったら、智にぃからのお説教があるってこと。
「……何で言わなかったの? 」
智にぃの低い声。
「……だっ、て。……兄ちゃん達だって、忙しい……し。……俺なんかのために……時間使ったら」
勿体無いじゃん。
そういう前に、俺は智にぃに抱き締められていた。
「んぇっ!? 」
「バカ。……俺はね、皆が辛い思いするのが1番嫌なの」
ぎゅ、と回された腕に力が入る。
その腕は少し震えていて。
「しんどかったんでしょ? 何で1人で我慢しようとするの。……頼ってよ、俺を。俺らを」
今にも泣きそうな智にぃの声に、俺の涙腺も緩む。
「……ん……っ」
智にぃの腕の中で、こくんと頷く。
俺の涙が智にぃの服を濡らして、染みをつくっていた。
「ごめんなさい。……っ、ごめん……」
10分くらい泣いていたら、段々恥ずかしくなってきて。
俺は智にぃから身体を離した。
「んふふ、潤の泣き顔久しぶりかも」
「……っにそれ、ばか……」
俺は智にぃと一緒に部屋から出る。
「わっ。……は、はろー? 」
「……雅紀にぃが言ったんですよ。私は無理矢理連れてこられただけです」
「和もノリ気だったでしょ!! 」
部屋の前には3人が並んでいて。
何故か笑いが込み上げてきて、俺は「ふふ」と笑った。
「……潤、これからは俺に言えよな!! 」
翔はそう言って、俺の涙を拭った。
それに何だか気恥ずかしさを覚えつつ。
俺はゆっくり頷いた。
_迷惑……?_
end
あいさん、リクエストありがとうございました。
隠した後のことが書かれていなかったので此方で勝手に想像させていただきました。
ダメでしたら遠慮なく言ってください。
またリクエストくださいね、待ってます。
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0915ARS - これすごい面白い！そろそろ恋とか入れて欲しい！後ファンクラブの詳しい下り入れるとか… (2019年10月16日 20時) (
レス) id: a982556a6b (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - あいさん» 本当ですか? そう言っていただけてとても嬉しいです!! またリクエストお待ちしておりますね!! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ありがとうございます☆楽しく読ませてもらいました(*≧∀≦*) (2019年8月2日 17時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
小,加 - はい！ 全然大丈夫です！ 楽しみに待ってます (2019年8月1日 8時) (レス) id: c2b14c6c1f (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - 小，加さん» リクエストが、前のリクエストと被ってしまうのでいくつか間を空けてから書かせていただいてもよろしいでしょうか? (2019年7月30日 22時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐_翔潤_ | 作成日時：2019年7月12日 7時
