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潤side
昨日。
俺等が出た雑誌が発売された。
言っても、俺等が出てるのは数十頁分の1、2頁。
だから、そんなに何も言われないと思ったのに。
「神風君、これ神風君だよね!? 」
なんて。
クラスの中心の奴等が騒ぐから。
……けど。
何枚もある写真の中から、俺等を見つけてくれるのも嬉しいかな。なんて。
「潤、モデルなんていつの間に? 」
「やっぱ顔が良い奴は違うわぁ」
友達がそう言うのを聞き流しながら、俺は雑誌を開く。
……実はちゃんと見んのはこれが初なんだよね。
「……お、何々。潤、自分で自分に見惚れた? 」
「んなんじゃねぇっつーの。茶化すな」
雑誌の中から俺を覗く顔は、いつもと変わらない自然体で。
翔が居たことで力抜けたのかな、とか。
翔って格好良いんだな、とか。
……楽しかったなぁ、とか。
「……てか、お前マジかっけーよな。自慢だ自慢」
「なんの自慢だよ。俺の顔とか、自慢にならねーっつーの」
「はぁ? お前がテレビ出たとき、親友って紹介してくれんの待ってるからな」
「言っとけ言っとけ」
何やら呟き始めた同級生を呆れた顔で眺め、俺は帰る支度を始める。
今日は担任が出張だから、俺の方が早く終わるな。
……翔の教室の前で待っといてやろー。
あー、俺って良い弟だなぁ。(笑)
翔のクラスと俺のクラスは隣同士で。
だから休み時間は絶対どっちかのクラスにいる。
「……だから……」
翔の教室の前まで行くと、翔の担任の声。
確か翔は窓側の1番後ろだから……。
……ここ!!
俺は、翔がいるであろう場所の窓をとんとんと小さく叩く。
「……誰……、潤……!? 」
から、と窓が開いて翔が顔を出した。
大きな目を見開いて、驚いてます!! って表情。
それが何だか珍しくて。
ふは、と笑いが漏れた。
「ちゃんと先生の話聞けよ、翔」
そう言えば、根が真面目な翔はきちんと前を向いて。
それがおかしくてまた笑いが漏れた。
「……何、ご機嫌じゃん今日」
視線は前を向いたまま。
目を細めて翔が笑う。
けど、そう笑う翔の声も嬉しそうで。
やっぱり俺等双子なんだなぁ、って。
実感した。
翔には言ってやんねーけど。
「……ねぇ、あれ……」
「きゃ、やっぱり仲良しなのね」
翔と小声で話していると、廊下を通る人達が俺等を見て騒いでいく。
「……何か、一躍人気者なんですけど……」
「だね」
結局、翔の担任の話が終わったのはそれから5分後で。
俺等は並んで校門へ向かった。
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0915ARS - これすごい面白い！そろそろ恋とか入れて欲しい！後ファンクラブの詳しい下り入れるとか… (2019年10月16日 20時) (
レス) id: a982556a6b (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - あいさん» 本当ですか? そう言っていただけてとても嬉しいです!! またリクエストお待ちしておりますね!! (2019年8月5日 21時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - ありがとうございます☆楽しく読ませてもらいました(*≧∀≦*) (2019年8月2日 17時) (レス) id: 2eccc29f15 (このIDを非表示/違反報告)
小,加 - はい！ 全然大丈夫です！ 楽しみに待ってます (2019年8月1日 8時) (レス) id: c2b14c6c1f (このIDを非表示/違反報告)
嵐_翔潤_ - 小，加さん» リクエストが、前のリクエストと被ってしまうのでいくつか間を空けてから書かせていただいてもよろしいでしょうか? (2019年7月30日 22時) (レス) id: 7d8c2c7b97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嵐_翔潤_ | 作成日時：2019年7月12日 7時
