人質たちの日常

大晦日、学校に忍び込む(Ken) ページ10

須永と幼なじみ

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ｶﾞｼｬﾝ







須永｢どーするよ｣







『やっぱ誰もいないね』







甲斐｢そりゃ、大晦日だからな
…そりゃ、いねぇだろ｣







石倉｢なにする？｣







甲斐｢誰もいねぇな…｣







中尾｢んー、職員室行こうよ｣







須永｢いや、なんもねぇだろ｣







石倉｢入れねぇよ、ばか笑｣







中尾｢開いてないのかな？……開いてないの！？｣







『あ、分かった！羽付きしよ、羽付き！』







甲斐｢羽付きまだ早ぇだろ｣







須永｢羽付きっておまえ……キャラに合わねぇだろ｣







『羽付きくらいいいじゃん、ばか！』







須永｢は？なんだよ｣







石倉｢羽付きはまだ早ぇんだよ…｣







須永｢あ、お雑煮食べようよ、みんなで｣







甲斐｢だから、それも早ぇって｣







『賢、言い方可愛い笑｣







須永｢うるせ｣







石倉｢ど、ど、どっから持ってくんだよ｣







須永｢お雑煮を……作る｣







石倉｢作んの！？笑｣







須永｢作んだよ｣







『家庭的かよ』







須永｢さっきからうるせぇな笑｣







中尾｢あ、作れんじゃない？なんかあるでしょ｣







甲斐｢おめぇら面白くねぇな…ほんと｣







石倉｢じゃあなんかあんのかよ｣







『あんの？』







甲斐｢学校に誰もいねぇんだぜ？｣







須永｢おう｣







甲斐｢椅子取りゲームに決まってんだろ｣







石倉｢ばかか！だから入れねぇっつってんだよ！｣







須永｢ねぇよ｣







中尾｢１番面白くない｣







須永｢何言ってんだ、ばか｣







石倉｢分かった分かった分かった分かった
……じゃあ、みんなで鬼ごっこしようぜ｣







『ふふっ笑』







須永｢それもねぇよ｣







甲斐｢別にそれ、学校じゃなくても出来んだよ｣







石倉｢だってこれ広いんだぞ！？
こんな自由に動けんだぞ！？｣







『散々ためといてそれかよ』







甲斐｢はぁ…………｣







中尾｢じゃあ、鬼ごっこだめなら…かくれんぼ｣







須永｢そういう問題じゃねぇよ｣







『おまえら４人揃って可愛いかよ』







須永｢ちょっと、Aは黙ってろ笑｣







『ごめん…』







石倉｢てか、誰も見つからねぇよ｣







中尾｢うん、そーだな笑｣







甲斐｢もっと不良っぽいやつがいいんだよ
…俺はそういう気分なんだよ｣

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