続・愛しのケンカップル 【Ryosuke.Y】

元カノ6 ページ15

侑李たちから離れ


屋上の扉の前。



微かに開いていた扉。



……涼介の声。



やっぱり、涼介は


ここに呼び出されてたんだ。



…なんか、揉めてる…？




中の様子が気になり、少しだけ覗いてみると





『…！？』





…涼介が


女の子に


キス、されていた……。



その様子を見て


目から自然と、涙が溢れてきた。




ﾊﾟﾁｯ




涼介と目が合ったけど


いてもたってもいられなくて



私は


その場から、逃げるように

走り去った。




…涼介が、女の子と…


キス……。




無理やりされたって事、わかってる。



けど、どうして…


私の気持ちは、収まってくれない。




そんな事を考えてたら




ｶﾞｼｯ




誰かに、腕を掴まれた。





涼「はぁ…A…！」

『…りょ、すけ…』





…涼介だ。



わざわざ、私を追いかけてきたの？


…優しいね。





涼「A、もう、アイツとは何も…」

『わかってる。
だからこれ以上、何も言わないで』

涼「…こっち向けよ」

『…無理』





こんな涙でぐちゃぐちゃの顔


涼介に見せれる訳がない。





涼「……」





ｸﾞｲｯ





『わっ…』





突然、腕を引かれた。




ぎゅっ




後ろから、抱き締められて





涼「……好き」





耳元で、囁くように

涼介が、言った。





『っ……』

涼「だから俺に、可愛い顔…見せて」





珍しく少し弱い、涼介の声。



…こんな涼介


初めて、かも。



観念した私は


身体を、涼介の方に向けた。





『こんな、顔…だけど…』

涼「ふっ…ぐちゃぐちゃ。
ブサイク」

『う、うるさいっ。
涼介のせい、なんだから…』

涼「…どーしたら、許してくれる？」





どうしたら…？






……






『…キス、してくれたら
ゆる、す……んっ』





私のその言葉を

待ってましたと言わんばかりに


涼介はすぐ、私に


優しいキスをくれた。





涼「…キスくらい、いつでもしてやる」

『私が…あの女の子の消毒、する…』

涼「A……」





その後も私は


涼介と、キスを続けた。






…今日の出来事、すっかり忘れるくらい



たくさん、涼介に愛を注ぐから＿＿_。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


なんか、無駄に長かった……。


リクエストして下さったゆうり様、ありがとうございました！！

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