第二十五話「校長室」 ページ26
「待ってたぞ」
前回と同じように職員室へ行くとやはり相澤先生が待っていた。もう嫌な予感しかしない。帰りたい
「……それで、今回は何ですか？」
「お前、警戒し過ぎだろ」
「先生と関わると
「運が悪かっただけだ
じゃ、行くぞ」
「何処にですか？」
「校長室」
Uターンしようとした俺は決して悪くない
結局先生が捕縛武器を構え出したので、大人しく校長室に向かうことにした
「やあ！待っていたよ。さあそこに座って」
今一度改めて見ると失礼かもしれないが、可愛らしいフォルムだ
ああでも、フォウ君の方が良いなあ。またあのふさふさの尻尾を抱き締めたい
なんて軽く現実逃避をしつつ、出された紅茶を飲んだ。エミヤの淹れてくれる紅茶の方が美味しいな
「それで話というのは？」
「聞かなくても、大凡理解しているんじゃないかな？」
にこにこと微笑みを返してまた一口、紅茶を飲んだ
「USJ事件、
まず１つは平和の象徴オールマイトの殺害。しかし失敗」
「問題はもう一つの目的の方さ」
「ある人物の勧誘、これ俺の事ですよね
俺のデータは政府なら上層部の極少数、この雄英高校でも限られた先生方しか知らない
ですが、
「そうだね。しかも生徒の前で言ったらしいじゃないか
もう何人かは疑問に思っているようだしねぇ」
「でしょうね」
「そこでだ！君の安全の確保の為、ヒーロー科に編入してもらおうと思うんだ！」
ぶわりと、今まで霊体化していた彼らから殺気が溢れた
ひたりと白い手が俺の肩に置かれた
「嘘、嘘、嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘嘘＿＿＿＿」
清姫だ。よりによって彼女とは
「きよひー」
「旦那様、旦那様、私の安珍様、決して決して、今度こそ、貴方様を傷つけたりしません
貴方様を傷つける者はこの清姫が」
「きよひー、大丈夫。俺は大丈夫。だから戻ってきて
君の目の前にいるのは安珍様じゃないよ
さあよく見て」
胡乱な目に光が射した。旦那様、とか細い声がして、彼女は再び霊体化した
「拒否権は無いんですよね」
「すまないね」
「先生達が謝る必要はありませんよ」
政府の決定だ。国の命令だ。例えどんなに栄華ある学校でも、所詮は一校長。そこに権限はない
「ならこの機会にヒーローを目指すのも悪くないと思うんですよね」
人類を救ったのだ。今度だってやってみせるとも
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饅頭 - もう更新しないのですか？ (2020年12月14日 21時) (
レス) id: d3fe79fcb9 (このIDを非表示/違反報告)
遥 - 続きがとても気になります！面白かったです！！ (2019年8月9日 0時) (レス) id: 54047cc432 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます^ ^ちょっと執筆が滞り気味ですが、頑張ります！！ (2018年7月17日 18時) (レス) id: c509ccdcf0 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - とっても面白かったです！頑張ってください！(ロマニさんがどうなっているのかめっちゃ気になる。) (2018年7月17日 18時) (レス) id: 20543c8800 (このIDを非表示/違反報告)
小豆丸(プロフ) - 奏さん» 応援ありがとうございます！ロマニはそのうちまた出てくるのでお楽しみに〜 (2018年7月11日 15時) (レス) id: e73c005897 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆丸 | 作成日時：2018年5月3日 17時
